バンパーのしなやさかと丈夫さがカギ
無印良品はこれまでも同ラインの収納ボックスに再生ポリプロピレンを75%以上使用してきた。今回、その比率を92〜94%まで引き上げることができた背景には、バンパー再生材ならではの素材特性がある。
自動車のバンパーは走行中の衝撃に耐えるため、柔軟性と高い耐衝撃性を持つポリプロピレンで作られている。この特性が、屋外でも使える頑丈な収納ボックスの用途と合致した。商品としての性能を落とすことなく、再生素材の比率を大幅に高めることができたのはそのためだ。
この連携を可能にしたのは、ホンダが1996年から続けてきた廃棄バンパーの回収・再資源化の仕組みだ。修理や交換で取り外されたバンパーを全国の販売店から回収し、異物を除去した上でリサイクル材として再生する体制を、30年近くかけて築いてきた。
今回、その仕組みが自動車の外へと広がり、無印良品の収納ボックスという形になったのだ。
良品計画はバージンプラスチック(石油由来の新規プラスチック)の削減を重要課題として掲げ、リサイクル素材の活用に取り組んできた。今回の商品はその一環であり、同社は今後もバンパー再生材を活用した商品開発を続けるとしている。
本記事を読み込むうえで押さえておきたいポイントを、Q&A形式で整理した。二社の取り組みの行方に今後も注目だ。
Q.ホンダの廃棄バンパー回収の取り組みは、いつから始まっているのか。
A. 1996年から。当初の目標は「廃棄バンパーをバンパーに戻す」ことだったが、リサイクル材に残る塗膜がデザイン性や衝撃強度を低下させるという技術的な壁に阻まれ、長年にわたって外から見えない内装パーツへの活用にとどまっていた。
A. 1996年から。当初の目標は「廃棄バンパーをバンパーに戻す」ことだったが、リサイクル材に残る塗膜がデザイン性や衝撃強度を低下させるという技術的な壁に阻まれ、長年にわたって外から見えない内装パーツへの活用にとどまっていた。
その悲願に再挑戦したのが、電気自動車「N-VAN e:」の開発チームだ。塗膜のカケラをあえてデザインの模様として活かすという発想の転換により、フロントグリルへのリサイクル材採用を実現。さらにフロントバンパーでは廃棄バンパー由来のリサイクル材を100%使用することにも成功した。
Q. 良品計画はなぜリサイクル素材の活用に力を入れているのか。
A. 良品計画はバージンプラスチック(石油由来の新規プラスチック)の削減を重要課題として掲げており、リサイクル素材の活用はその中心的な取り組みの一つである。今回の商品もその一環であり、同社は今後もバンパー再生材を活用した商品開発を続けるとしている。
A. 良品計画はバージンプラスチック(石油由来の新規プラスチック)の削減を重要課題として掲げており、リサイクル素材の活用はその中心的な取り組みの一つである。今回の商品もその一環であり、同社は今後もバンパー再生材を活用した商品開発を続けるとしている。