元の素材感を活かした風合いが魅力
江北ゴム製作所は、ゴム製品の製造開発を手掛ける企業で、60年以上にわたって工業用製品の開発を行ってきた。これまでに培った経験と技術を駆使し、新しい素材や製品の開発にも積極的に挑戦している。今回、食品業界から廃棄される素材を活用することで、環境に配慮した新素材「Rebbur（リバー）」が完成した。
「Rebbur（リバー）」は、天然ゴムと食品業界の廃棄物を組み合わせて作られた新感覚のゴム素材。この名前は、英語の「Rubber（ゴム）」を逆さにした造語で、「逆転の発想」や「ゴムの可能性」、さらには「再生（Rebirth）」というメッセージも込められている。天然ゴムを基本に、海苔の端材、お茶の端材、卵の殻といった未活用の食品廃棄物を組み合わせ、独自の質感や香りをもつユニークな素材が出来上がった。
使用する材料によって『ノリブラック（海苔の端材＋天然ゴム）』、『ティーグリーン（お茶の端材＋天然ゴム）』、『エッグホワイト（卵の殻＋天然ゴム）』と名付けられ、使われた食品材の個性が表れた独特の風合いを備えている。
「リバー」素材を使ったアイテムの第一弾として「Rebbur PLANTER（リバー・プランター）」「Rebbur STAND（リバー・スタンド）」、「Rebbur COASTER（リバー・コースター）」の3種類を展開。これらは、2025年2月に開催された「東京インターナショナル・ギフトショー：LIFE×DESIGN」にて、【ベストサスティナビリティ賞】を受賞した。この賞は、持続可能な製品や技術に与えられるものであり、江北ゴム製作所の取り組みが評価された証だ。
いずれのアイテムも滑りにくさや持ちやすさ、丈夫さなど、ゴム自体のメリットを存分に生かしており、普段の生活を機能的にアップデートできる。今後さらなる商品展開にも期待が高まる。
「Rebbur（リバー）」は、廃棄物を活用することで、ゴム製品の製造過程で発生する廃棄物を減らし、リサイクル可能な素材として新たな価値を生み出している。江北ゴム製作所は、これからも革新的な素材開発と環境への配慮を両立させる製品を提供し、持続可能な未来の実現に向けた取り組みを強化していく方針だ。
