用語辞典

マスバランス方式

マスバランス方式

マスバランス方式

「マスバランス方式」とは、原料から製品への加工・流通  工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合 に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法です。
「マスバランス方式」は、紙(FSC認証 )、電力(グリーン電力証書  )などにも用いられています。
下図はマスバランス方式を図式化したものです。右のようにたとえば5トンのバイオマス由来原料を工場に持ち込んだ  場合(歩留まりは100%と仮定 )、バイオマス比率5%の製品が100トン製造されますが、5トンの製品に対して、バイオマス分を割り当て、こちらをマスバランス上バイオマス比率100%とみなします。一方で残りの95トンの製品について、こちらも同様に5%のバイオマス成分を含有しておりますが、上記5トンにバイオマス分を全て割り当てているため、バイオマス比率0%とみなします。このようにインプット、アウトプットのバランスを管理していく手法がマスバランス方式となります。(インプット:5トン、アウトプット: 5トンx 100% + 95トンx 0% = 5トン)なお、市場ではマスバランスアプローチは第三者認証 とセットになり、その信頼性が担保されています。
マスバランス方式

マスバランス方式

BASFのバイオマスバランス・アプローチ

ダウ マスバランス・アプローチ

writer
Equally beautiful編集部
  • facebook
  • twitter
  • line