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脱炭素化に向けて。30年後に向けたシナリオ

脱炭素化に向けて。30年後に向けたシナリオ

脱炭素化に向けて。30年後に向けたシナリオ

環境省は【廃棄物・資源循環分野の2050年カーボンニュートラルに向けたシナリオ】を発表した。また、マスバランスについても、従来より踏み込んだ記述を掲載した。

マスバランス方式を適用し、廃プラスチックからのCO2削減へ
バイオマスプラスチックの普及を促進
地球温暖化や環境汚染などの問題は、それにより予想される影響を鑑みれば人類にとって最も重要な課題の一つだ。21世紀以降、これら諸問題に関する議論は活発になっており、各国が力を入れて環境問題に取り組んでいる。
2021年8月5日、第38回環境省中央環境審議会循環型社会部会が開催され、【廃棄物・資源循環分野の2050年カーボンニュートラルに向けたシナリオ】が発表された。その中には、マスバランスについての国の方針が、従来よりも明確に記載されている印象だ。
環境省によると、廃プラスチックの発生抑制・再使用・分別回収の推進を最大限に進めつつ、排出された廃プラスチックについては、MR(マテリアルリサイクル)および循環型CR(ケミカルリサイクル)で素材循環重視のリサイクルを行い、焼却・最終処分される廃プラスチックの量を大幅に削減するという。
脱炭素化に向けて 30年後に向けたシナリオ

脱炭素化に向けて 30年後に向けたシナリオ

また、新規投入されるプラスチックについては、バイオマスプラスチックの普及を促進し、MR・循環型CRと組み合わせて循環的に利用されるプラスチックのバイオマス割合を高めることで、やむを得ず焼却される廃プラスチックからのCO2排出量を削減するとのことだ。
”2050年において、250万トン程度のバイオマスプラスチックの導入を想定(バイオマス分を250万トンと想定)””マスバランス方式によりバイオマス由来特性を割り当てたPP(ポリプロピレン)・PE(ポリエチレン)等の汎用プラスチックの先行的な普及を見込む”などの記載があり、従来に比べより具体的な記述になっている。
日常生活においてさまざまな場面で使用されるプラスチックに着目し、そこから環境問題の改善を目指すということは非常に画期的かつ有効な方法だろう。
今一度、物を買うときに素材に着目したり、ごみの分別を徹底するなどの環境問題への意識を深めたい。
writer
Equally beautiful編集部
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