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Equally beautiful. 第1回目

Equally beautiful. 第1回目

Equally beautiful. 第1回目

最近巷で話題にのぼる「SDGs」や「サスティナビリティ」。ファッションの世界でも敏感に取り入れている。そんな中でも驚きの進化を遂げている、バイオマスプラスチックを調べてみた!

すべては等価値の世界に。人の命と地球の命はEqually(等価)である、そのための連載がスタート。
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ファッション業界というのは流行に敏感であると思うことはしばしばある。流行を生み出し続けることは流行に敏感なれば、こそなのだろう。
だから、ときどきファッションブランドの展示会やお店に行くとハッとさせられることもしばしばある。何か新しいものに出会えるし、新しい何かに触れることもある。
表舞台の華やかな流行とは少し縁遠い感じだが、とても時代の流れに敏感な出来事が最近気になった。それはお店のショッパーやシャツなどを入れる透明の袋、ときにはガーメントケース(スーツなどを収納する袋)に至るまでさまざまな形でエコを意識し始めていることだ。
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紙のショッパーには「リサイクル」のマークが印刷され、透明な袋は白濁したものになり、「Bio」や「生分解性」などの言葉が並んでいる。見た目重視のファッション業界が、ある意味なりふり構わず「サスティナビリティ」にその目線を向けているのだ。それはSDGsという企業目標とは少し角度の違うファッションならではのアプローチにも感じられた。
少し説明しておくと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)は持続可能な開発目標のことであり、 「2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標だ。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。 SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。」(外務省のホームページ「JAPAN SDGs Action Platform」より抜粋)ということだ。
ファッション界の取り組みはもう少し身の丈にあったものの気がする。そもそも、サスティナビリティという意識に対しても、ファッションデザイナーやスタッフは裏に表にさまざまなアプローチをし続けているというのが現状だと言える。
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(1)ファッション界が気にし出したプラスチックへのアプローチ。
ファッション業界に限ったことではないのかもしれないが、環境問題への関心は年々高くなっている。オーガニック野菜やナチュラルワインなどから入門して、徐々に自分の身の回りのものに関心を寄せていくという流れが多いようだ。
そして、洋服の世界を見回しても、いつの間にかものすごい数の環境を配慮した素材があることに気がつく。洋服の話を普通にしていても、服そのもののデザイン性はもちろん大切な話だけれど、やはり自分自身の肌に直接接するものだからか、天然素材がどうした、化学繊維がどうした、という話にもなってくるのだ。こうした素材の話にはどうにかついていける。
話はさらに進んでいて、服そのものの素材に関しても環境問題への関心は年々高くなっていることがひしひしと感じられるようになった。リサイクル素材のスニーカーや、着古した服を回収して再利用したデザインの服であったり、素材そのものをリサイクル製品に変えているということで注目を浴びたブランドもあった。
そんな中でも近年さらに注視されているのが、前述したショッパーや透明の袋、ガーメントケースなど、プラスチックの袋への関心だ。こうした袋の類いはショップにとっては毎日使われるものだけにセンシティブに導入を考えているようだ。
こうしたアイテムをエコやサスティビリティの観点が感じられるものにショップで入れ替えを進めているが、その際に気を使っている点はどんなプラスチックを選択するか? ということ。プラスチックに関しては良いところと悪いところが混在していることは以前から論議されていることだ。このあたりのことは、いろんなブランド、いろんなデザイナーが気にしていたのかもしれないが、そもそも代替品もないことから手を出せずにいた。しかし、近年、今までのプラスチック替わり、地球環境に優しい素材開発も進み、お店での導入も可能になった。さらにはここ数年のサスティナブルな社会への関心とともににわかに脚光を浴びることになったのがより積極的に環境問題に取り組んでいる新しいプラスチックの開発だ。
中でもバイオプラスチックの存在が頭角を現している。
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ここで環境省の資料を見てみてみたいと思う。詳しく書かれていることを少し要約しながら、話を進めてみたい。
「プラスチックは、その機能の高さにより、我々の生活に多大な利便性と恩恵をもたらし ている。一方で、資源・廃棄物制約や海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題等との関連も指摘されており、国際的に喫緊の課題となっている。」(環境省・バイオプラスチック導入ロードマップより抜粋)
今までの石油由来のプラスチックは成形もしやすく、我々の生活の本当に隅々にまで浸透している。その便利さは誰もがもはや意識さえしないほど重宝し、生活の中でなくてはならないものになっている。だけれど、プラスチック製品を生産するときに出る有害物質や、ゴミ処理の際に出る大気汚染の問題、さらには昨今の海でのさまざまなゴミ問題を抱えていることも確か、なのだ。
そこで、環境省も注目、推奨しているのが、バイオマスプラスチックだ。
第2回目はバイオマスプラスチックをさらに詳しく見て行きたい。
転載元:OPENERS