「気軽にできる」サステナブルの「まずやってみよう」から始まる新しい取り組み
ラベルレスボトルとは、ペットボトルのラベルを排除、もしくは最小化したものを指し、飲料メーカー各社がサステナブルな活動として力を入れていることのひとつだ。現在、アサヒ飲料、サントリー、日本コカ・コーラなどの大手飲料メーカーでリリースをしている。2018年より、主にECサイトを中心に、ケース単位での販売されている。
ラベルレスボトルは当初、店舗等での販売が難しいとされてきた。それは「商品の顔」として重要な要素を担ってきたラベルを排除することで「何の商品か分かりにくい」「成分表示の視認性が落ちる」などという課題が生まれたからである。
まとめ買いが前提となっているECサイトやその他量販店では、外箱への記載で視認性を確保し、ラベルがない分安価に仕上がるため消費者としてもメリットが多かった。
さらに、無駄な資源の削減や分別の手間をなくすという観点からも、ラベルレスボトルの需要は高まって行った。
さらに、無駄な資源の削減や分別の手間をなくすという観点からも、ラベルレスボトルの需要は高まって行った。
ラベルレスボトルの店頭販売に一歩を踏み出したのは「日本コカ・コーラ」。
2023年5月29日より、全国のスーパーやドラッグストアなどで「まいにちできる、サスティナブル。」をテーマに、100%リサイクルPETボトルを使用した商品を期間限定で販売した。「コカ・コーラ」の表示シールをつけることで成分表示はクリアし、視認性の観点としても「コカ・コーラならではのボトルデザイン」でブランドを訴求し、手に取りにくさの解消につながった。
2023年5月29日より、全国のスーパーやドラッグストアなどで「まいにちできる、サスティナブル。」をテーマに、100%リサイクルPETボトルを使用した商品を期間限定で販売した。「コカ・コーラ」の表示シールをつけることで成分表示はクリアし、視認性の観点としても「コカ・コーラならではのボトルデザイン」でブランドを訴求し、手に取りにくさの解消につながった。
日本コカ・コーラは次の段階として、経済産業省へ「自動販売機での販売実証」を申請し、2023年7月に認定がされた。これは、特定の少人数しかアクセス出来ない自動販売機で、ラベルレスの商品と通常のラベル付きの商品をいずれも無償提供し、製品情報の視認性のアンケートや、「ラベルレスと並行して提供したラベル付き商品を、分別する人の割合が高くなる仮説」の検証などを予定している。
ラベルレスボトルの需要はこれからも高まりを見せると予想され、各社視認性を上げ、他との差別化を図る動きが見られるものと考えられている。
これまで何気なく手に取ってきた飲料のボトルも大きな転換期を迎えているのだ。
これまで何気なく手に取ってきた飲料のボトルも大きな転換期を迎えているのだ。