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2030年、SDGs目標 「全ての人に健康と福祉を」に向けて、オーラルケアから社会や環境課題に取り組む活動「インクルーシブ・オーラルケア」スタート

2030年、SDGs目標 「全ての人に健康と福祉を」に向けて、オーラルケアから社会や環境課題に取り組む活動「インクルーシブ・オーラルケア」スタート

2030年、SDGs目標 「全ての人に健康と福祉を」に向けて、オーラルケアから社会や環境課題に取り組む活動「インクルーシブ・オーラルケア」スタート

ライオンは、オーラルケア機会の格差是正を目的としたサステナビリティ重要課題への事業アクション「インクルーシブ・オーラルケア」の推進を2021年より開始する。それは、子どもたちの自己肯定感の向上に貢献する「おくちからだプロジェクト」および「サステナブルなミント生産の仕組み」の実現を目指す活動だ。このたび、「歯と口の健康週間」に合わせ、本活動のスペシャルサイトを、2021年6月9日(水)から公開した。

長年オーラルケアの大切さを広めてきたライオン
生産から消費者に届くまで一貫したSDGsを考える
歯みがき行動は、全身の健康と密接に関係しており、人が本来持っている“健やかに生きる力”を引き出し、育む、非常に重要な習慣である。ライオンは1896年に、粉ハミガキ「獅子印ライオン歯磨」を発売して以来、120年以上にわたって口腔衛生啓発活動を脈々と続け、1932年には、正しい歯みがき方法の指導のために「学童歯磨教練体育大会」を始めた。現在は「全国小学生歯みがき大会」として、今年で78回目を迎え、小学生に歯と歯ぐきの大切さやセルフケア方法などを学んでもらう機会を提供。また、幅広い世代に向けても「オーラルケア」の取り組みを広めてきた。
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今回推進する『インクルーシブ・オーラルケア(オーラルケアが、人と社会にできることを。)』とは、オーラルケア習慣の促進だけではなく、SDGsの概念に則り、オーラルケアを通じて、社会や環境課題に取り組んでいく活動である。
ACTION① 子どもたちの自己肯定感の向上に貢献する「おくちからだプロジェクト」の推進
子どもたちの食を支える「こども食堂」や「こども宅食」を通じ、「歯と口の健康」をテーマにした体験プログラムを開発し、子どもたちの自己肯定感の向上に貢献していく。
日本の子どもの7人に1人が相対的貧困状態であると言われており、子どもの貧困問題が深刻化している。生活困窮世帯は、そうでない世帯に比べ、子どものむし歯が多い傾向にあることがわかった。さらに、経済的困窮家庭で育った子どもたちは、そうでない子どもたちと比べ、他者から褒められること、親以外の大人とのコミュニケーションをとることや、歯みがきなどのライフスキルの獲得体験が不足しており、自己肯定感が著しく低いことが特徴と言われている。本取り組みでは、様々な環境下の子どもたちに、楽しく学びながらオーラルケア習慣の重要性を感じられるよう、ダンスやクイズなど非認知能力を高めるコンテンツを展開していく。
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ACTION② 認証農家を増やし、サステナブルなミント生産の仕組みを実現「インドにおける、サステナブルな認証ミント※1の採用」
ライオンのハミガキには、香料として世界各地で生産される上質な天然のミントを採用されている。その中でも、「和種ハッカ」というインドを最大の生産地とするミントは、程よい苦みとすっきりとした香味が特徴で、ハミガキの香味を完成させるのに大切な香料である。その和種ハッカを、厳しい審査を通った認証ミントに切り替えていく。
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2021年6月から、持続可能な農業経営を支える「SAI※2」が認証するミントに切り替え、『デンタークリアMAX』を始めとして、2022年までに和種ハッカを配合している8つのハミガキブランドに拡大予定だ。しかしながら、インドでのミント生産では、持続可能な労働条件や生産条件などが整えられた認証農家が不足している。そこで、SAI認証を受けたミントを調達・継続購入することで、認証取得を目指す農家の拡大を促進。インドの香料会社を通じてその取り組みの意義を伝え、実地研修等のサポートをしていくことで、インドの認証農家の数を2022年までに2021年現在の5倍に増やすことを目標としている。
※1: 認証ミント:SAIプラットフォームが提供する、経営・環境・労働・生産に関する条件が揃い、FSA(Farm Sustainability Assessment)の認証を受けた「認証農家」が生産するミント。127の質問回答によって認証格付けしている。
※2:Sustainable Agriculture Initiative:ユニリーバ、ダノン、ネスレが設立した、持続可能な農業サプライチェーンを支えるプラットフォーム。
「おくちからだプロジェクト」(声の出演は女優の上戸彩さん)と「認証ミント」の紹介動画は、インクルーシブ・オーラルケアのウェブサイトから、見ることができる。
『インクルーシブ・オーラルケア』で展開していく取り組みは、3つのクレド(行動指針)、「誰もがあたりまえに。」「自立してできるように。」「仕組みで支えられるように。」に基づいて企画されているという。持続可能な形とは、まさに、人々が自立して当たり前のように健康な暮らしを手に入れることである。意義を再認識して、ここから広がる展開に期待したい。
writer
Equally beautiful編集部
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