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プラスチックの未来に一石を投じる! ファミリーマートが日本初のバイオPP食品容器を導入

プラスチックの未来に一石を投じる! ファミリーマートが日本初のバイオPP食品容器を導入

プラスチックの未来に一石を投じる! ファミリーマートが日本初のバイオPP食品容器を導入

伊藤忠商事株式会社、株式会社ファミリーマート、及び伊藤忠プラスチックス株式会社は、2021年6月8日(火)から、再生可能資源に紐付いたバイオマスポリプロピレン(以下「バイオPP」)を利用した食品容器の活用を開始すると発表。バイオPPの食品容器への展開は日本初の試みとなる(伊藤忠商事調べ)。パスタ容器の一部をバイオPPを使用した容器に変更し、関東地域からスタート、今後順次アイテムやエリアを拡大する予定」とのことで、この先さらに広がりを見せるようだ。その背景にあるのは国内外で気候変動に関する動向が注目を集め、対策が急がれている点だ。日本でもこうした動きの中で2030年までに約200万トンのバイオマスプラスチック製品を導入する基本計画が策定され、また2050年までに温暖化ガス排出を実質ゼロとする旨の宣言もされた。こうした中、プラスチックの優位性を保ちながら、環境配慮を推し進めることが可能なバイオマスプラスチックへの切り替えが求められている。

第二世代バイオPPを使用
石油由来ポリプロピレンに比べ、温室効果ガス排出量を大幅に削減
今回使用されるバイオPPは第二世代と言われる農作や食品業界における廃棄物や残留物、廃食用油など再生可能な原料を利用したもの。ISCC (International Sustainability and Carbon Certification)による第三者独立機関の認証を取得、原料から製品までのトレーサビリティ(追跡可能状態)を確保。マスバランスアプローチ※を採用し、再生可能な原料と同量のプラスチックがバイオマスプラスチックとして認定される。また、従来の石油由来ポリプロピレンと比較してライフサイクルアセスメントベースで温室効果ガス排出量を大幅に削減するという。
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ファミリーマートは2020年2月に「ファミマecoビジョン2050」を策定し、持続可能な社会の実現に貢献するため、2030年及び2050年に向けた中長期目標として、「温室効果ガス(CO2排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマに基づき数値目標を設定。今後も、ファミリーマートでは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」のもと、バイオPPを使用した容器・包材の拡大をはじめ環境に配慮した素材への変更など、サステナビリティ活動を一層進化させることで、社会とともに持続的な成長を実現していくという。
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※マスバランスアプローチとは「原料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料(例:バイオマス由来原料)がそうでない原料(例:石油由来原料)と混合される場合 に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。」(環境省, バイオプラスチック導入ロードマップhttp://www.env.go.jp/recycle/bioloadmap_210329.pdf)を指す。
プレスリリースより引用。
writer
Equally beautiful編集部
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