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燃やして終わりにしない。廃プラスチックを再生原料に変える挑戦

燃やして終わりにしない。廃プラスチックを再生原料に変える挑戦

燃やして終わりにしない。廃プラスチックを再生原料に変える挑戦

スーパーの袋やペットボトル、宅配便には欠かせない緩衝材。プラスチックは私たちが毎日何気なく手にしては捨てるものの一つだ。だが、そんな当たり前がこの先も続くとは限らない。

生活を支えるプラスチック「ポリオレフィン」をリサイクル
大半のプラスチックは石油依存だが、原産地に問題が生じれば価格は跳ね上がり、ともすれば輸入すら困難になる。そんな時代の中で求められていくのは、既存の資材(プラスチック)をいかに活用していくのかという視点なのかもしれない。
リファインバース株式会社は、そんな視点を20年以上前から持ち続けてきた。オフィスから廃棄されるタイルカーペットを回収して再生素材へ変える事業を皮切りに、廃漁網や廃車のエアバッグをリサイクルナイロンへ、鳥の羽根を原料としたバイオ素材の開発へ。
「捨てられるもの」に価値を見出し、再生させてきた会社なのだ。その同社が2026年7月、新たな領域に踏み込む。
日本国内で発生する廃プラスチックは年間約823万トン。しかしその多くは現在もサーマルリサイクル、つまり焼却によってエネルギーとして回収されており、再生原料として利用される割合はわずかにとどまっている。
そこでリファインバースは、ポリエチレンやポリプロピレンといった、梱包資材や日用品に広く使われる石油由来のプラスチック、ポリオレフィンのリサイクル事業に乗り出した。
燃やして終わりにしない。廃プラスチックを再生原料に変える挑戦
千葉県富津市の自社センター内に2026年7月に新設する製造ラインでは、廃棄されたポリオレフィン素材の回収から選別、異物除去、成分検査までを一貫して担い、マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクルのいずれにも対応できる再生原料として仕上げる。国内で廃棄されるプラスチックを資源として循環させるプロセスを、自社単独で完結させようとするものだ。2028年6月期に売上高10億円規模の事業化を目指すという。
廃棄されたプラスチックを再びプラスチックの原料へ。その挑戦がどこまで広がっていくのか、2年後を楽しみに待ちたい。
Q&A
Q. サーマルリサイクルとは何ですか?
A. 廃プラスチックを燃やし、その熱や電力としてエネルギーを回収する方法だ。廃棄物を処理しながらエネルギーも得られる一方、素材としては使い切ってしまうため、プラスチックの循環という観点では限界がある。
Q. ポリオレフィンとはどういう素材ですか?
A. ポリエチレンやポリプロピレンなど、石油を原料とするプラスチックの総称。軽くて丈夫で加工しやすく、スーパーの袋や食品容器、梱包材など、身の回りの至るところに使われている。