廃棄物を、電力に変える
オフグリッド・デザインコンソーシアム(OGD)と前田建設工業、トライポッド・デザインの3者が取り組んだのは、廃棄ブレードを使った照明付きアートベンチ「reveil(レヴェイユ)」の制作だ。
ブレードが持つ高い耐候性と強度をそのまま活かし、ベンチの構造材として再利用する。それだけではない。粉砕した廃棄ブレードを電解質として用い、「超小集電技術」により電力を生み出す仕組みを組み込んだ。
超小集電技術とは、土壌や水、植物、産業廃棄物といったあらゆる物質から微小な電気を収集する技術だ。この技術を応用することで、ベンチに搭載されたLEDライトは夜間、センサーにより自動点灯する。太陽光パネルに頼らず天候に左回されないため、停電時でも機能し続ける完全オフグリッド仕様となっている。
レヴェイユは12月17日から東京・大手町の3×3Lab Futureで展示されている。前田建設のICI総合センターでは技術検証も進められており、社会実装に向けた研究が続いているという。
廃棄ブレードを「処理すべきゴミ」としてではなく、新たな価値を生む素材として捉え直す。この試みが今後、どのような広がりを見せるかはまだ分からない。
だが、廃棄物から電力を取り出すという発想は、循環型社会への小さな、しかし確かな一歩となるかもしれない。