回収して再生する、寝具のサーキュラー・エコノミー
2021年9月1日に販売を開始した、寝具の回収と再素材化を行う「susteb」(サステブ)が、自宅の布団の片付けや法人の利用、自治体との連携を通して拡大し、開始から1ヶ月という短い期間ながら5000枚の布団の回収することができた。
寝具はこれまで、廃棄されるのが当たり前。粗大ごみの内訳の中でも寝具が1位となっている自治体も多く、東京23区では令和元年に年間100万枚の布団が粗大ゴミとして廃棄・焼却された。
一方で、寝具を廃棄する場合は面倒な手続きが必要で、面倒くささから現在も捨てられずに家に残っている寝具も多く、繊維系新聞の調査によると日本国内に10億枚以上の布団が余っているという結果に。
このように、捨てられている量も、捨てられずに残っている量も、どちらも多いのが寝具。
また、一定の大きさがあるため回収の難しさもあった。そこで生まれたのが、寝具の回収をお願いできるサービス「susteb」。自宅にいながらにして寝具の回収を依頼でき、回収した寝具は素材として再生するという、寝具のサーキュラー・エコノミーを実現するサービスだ。
また、一定の大きさがあるため回収の難しさもあった。そこで生まれたのが、寝具の回収をお願いできるサービス「susteb」。自宅にいながらにして寝具の回収を依頼でき、回収した寝具は素材として再生するという、寝具のサーキュラー・エコノミーを実現するサービスだ。
回収した寝具は洗浄殺菌、羽毛や綿などを取り出し、独自の技術で分解・裁断。再生素材「susteb fiber」を作ることで、新しいクッションや座布団などの中材や軍手などに生まれ変わる。素材ロスなく製造することは、新しく採取される羽毛などの流通量の削減にも繋がるほか、ゴミとして焼却される際の電力やCO2の削減も実現。環境負荷が低減される。
「susteb」で再生した繊維・綿・羽毛の「susteb fiber」は、提携他社に提供する体制を整えていくことでさらなる展開を図り、企業のSDGs目標達成のためのサポートやコスト面での支援を行っていくとしている。
さらに今後は、「susteb fiber」を用いた自社ブランドの立ち上げ、このブランドでは、再生素材を100%使用し製造、使わなくなったり摩耗したりしたものは「susteb」で回収を行う。「susteb fiber」を用いた製品は再度素材にすることが可能なので、また使える形にして再販売。新たな素材の収穫をほぼ行わないモデルを提案する。
もともと寝具はリサイクル可能なものでありながら近年はほとんどが捨てられてきた、もったいない代表。製造から再生産まで一貫したサイクルを目指す「susteb」は、寝具を回収し適切な方法でリサイクルすることで、環境に優しいサステナブルなものづくりを推進していく。