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認知率は86%。高校生のSDGsに関する認知・行動調査2021

認知率は86%。高校生のSDGsに関する認知・行動調査2021

認知率は86%。高校生のSDGsに関する認知・行動調査2021

ティーン世代のマーケティング会社である株式会社アイ・エヌ・ジーが、高校生男女100名に『SDGsに関する認知・行動調査』を実施した。

高校生SDGsの認知率86.0%!認知者数に対して行動率は68.6%の結果に
ジェンダー平等にも高い関心
企業や個人それぞれの立場で、SDGsの達成に向けた取り組みが加速しているなか、高校生がどのような関心を持って意識、行動しているのだろうか。アイ・エヌ・ジーが調査した、『SDGsに関する認知・行動調査』についての調査結果を見ながら紐解いていく。
※調査はランキング形式となっています。
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Q1 SDGsを知っている? (SA)
1位 なんとなく知っている 38.0%
2位 よく知ってる 30.0%
3位 聞いたことがある 18.0%
4位 知らない 14.0%
Q2 SDGsの「社会」・「経済」・「環境」3分野で一番関心が高い分野は?(SA)
1位 環境 58.0%
2位 社会 29.0%
3位 経済 13.0%
Q3 SDGs17つの目標で関心がある目標は?(MA)
〈上位1~10位〉
1位 ジェンダー平等を実現しよう(目標5:ジェンダー) 51.0%
2位 人や国の不平等をなくそう(目標10:不平等) 44.0%
3位 貧困をなくそう(目標1:貧困) 40.0%
4位 平和と公正をすべての人に(目標16:平和) 34.0%
5位 飢餓をゼロに(目標2:飢餓) 33.0%
6位 すべての人に健康と福祉を(目標3:保健) 31.0%
6位 海の豊かさを守ろう(目標14:海洋資源) 31.0%
8位 質の高い教育をみんなに(目標4:教育) 30.0%
8位 安全な水とトイレを世界中に(目標6:水・衛生) 30.0%
10位 住み続けられるまちづくりを(目標11:持続可能な都市) 26.0%
Q4 SDGsへの取り組みはどんなグループで何を行っている?(SA ・FA)
1位 学校で行っている 44.0%
2位 特に行っていない 41.0%
3位 個人で行っている 10.0%
4位 家族で行っている 3.0%
5位 中学校で行っていた 1.0%
5位 友達と行っている 1.0%
Q5 街や企業や誰かのSDGsへの取り組みで面白いまたは素敵だなと思った取り組みは?(FA) 〈上位1~5位〉
1位 レジ袋の有料化 9.0%
2位 RE.UNIQLO(ユニクロの洋服リサイクルボックス)  5.0 %
3位 マイバッグの持参 4.0%
4位 性別記入欄に『男』と『女』以外の回答ができること 3.0%
4位 カップヌードル DO IT NOW!(日清食品カップヌードル蓋止めシールの廃止)  3.0%
Q6 前身のMDGsは知っていた?(SA)
1位 知らない 72.0%
2位 聞いたことはある 15.0%
3位 なんとなく知っている 11.0%
4位 よく知ってる 2.0%
SDGsについて「なんとなく知っている(38.0%)」が最も多く、「よく知っている(30.0%)」、「聞いたことがある(18.0%)」「知らない(14.0%)」と続いた。「知らない」以外を合計すると、高校生のSDGsへの認知率は86.0%。学校の授業や取り組みが、SDGsを認識するきっかけとなっているようだ。
「社会」「経済」「環境」の3分野においては、資源・気候変動問題などを含む「環境(58.0%)」が過半数を超えて最も関心が高く、続いて貧困・飢餓・健康福祉・教育、ジェンダー・水・エネルギーなどを含む「社会(29.0%)」、最後に雇用・格差・経済成長・生活インフラなどを含む「経済(13.0%)」となり,3分野では「環境」への関心が最も高い結果となった。
一方で、高校生から最も関心の高かった目標1位は「ジェンダー平等を実現しよう(51.0%)」でおよそ半数の票を集めた。Z世代の人気インフルエンサーTop10常連の「橘花ばう(くろがねのあ)」、「とうあ(ウチら3姉妹)」、「聖秋流」などの、LGBTだけでなくジェンダーニュートラルを公言しているインフルエンサーが身近に活躍していることが背景にある。また、上位にランクインした目標は社会分野に関するテーマが多く並び、社会に対する関心が高い傾向が見えた。
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SDGsへの取り組みを行っている高校生は全体で59.0%に及び、認知者数に対して行動率は68.6%という結果に。高校生が実際に取り組んでいる内容は、“学校の授業や課題での発表”や“SNS発信”が特に多く、個人での取り組みでは、“マイバッグやマイボトルの使用”が散見された。
SDGsへの取り組みで面白いまたは素敵だなと思った取り組みには、「レジ袋の有料化(9.0%)」が最も多く、企業の取り組みでは「RE.UNIQLO(ユニクロ 洋服リサイクルボックス)(5.0%)」や「カップヌードル蓋止めシールの廃止(日清食品「カップヌードル DO IT NOW!」プロジェクト )(3.0%)」など身近な企業の取り組みが上位にあげられた。
調査結果を通して見えてくるのは、高校生のSDGsへの認知・関心の高さだ。また、街や企業の取り組みにも意識を向けておりトレンド感覚で簡単にできる取り組みから行動している様子が窺える。反面、学校での授業が契機となっていることからも、個人で調べて取り組むことのハードルの高さが浮き彫りになった。
また、「環境」の分野に関心を寄せつつも、実際に興味のあるSDGsの目標として「ジェンダー」「不平等」「貧困」が上位に来ていたのは見逃せない点だ。学校の授業で取り組みやすい「環境」問題に対しては理解や認知が深まっている一方で、自分たちが身近に感じているのが性的・経済的不平等であるという潜在意識の表れなのかもしれない。
2030年までの目標達成に向けて、今を生きる子供たちのリアルな声に耳を傾けつつ、彼らの関心を一過性のものにしないためには、何をすべきなのか。2030年以降も続いていく持続可能な社会の実現のため、さらに企業としても若者を巻き込む行動改革を行っていく必要があるだろう。
出典:「渋谷トレンドリサーチ調べ」 (https://www.i-n-g.co.jp/
writer
Equally beautiful編集部
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