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SDGsプレイヤーたちの苦難と挑戦、ブレークスルーを密着ドキュメント

SDGsプレイヤーたちの苦難と挑戦、ブレークスルーを密着ドキュメント

SDGsプレイヤーたちの苦難と挑戦、ブレークスルーを密着ドキュメント

BS朝日の、谷原章介がナビゲーターを務めるレギュラー番組「バトンタッチ SDGsはじめてます」は、SDGsに取り組んでいる人や団体、自治体や企業を訪ね、「持続可能な未来」への活動とその裏にある“思いのバトン”を受け取る、ヒューマンドキュメンタリーである。

8月7日土曜夜6時放送の主人公は、「“三方よしのプラスチック”流通を目指して」の小林拓矢さんと「環境に配慮した漁で海女の文化を残したい」の本田藍さん。

バトンタッチ SDGsはじめてます

プラスチックで世界を変える!熱き商社マンの挑戦
小林拓矢さんが勤めているのは、プラスチックの取引量で世界第2位となる伊藤忠商事。小林さんは、石油由来のプラスチックを、CO2の削減ができる植物などを由来とするバイオマスプラスチックに変えるよう取り組んでいた。そこで日本にはなかった技術による新素材バイオポリプロピレン(以下バイオPP)を見つけ、日本に初上陸させる。その素材からできたパスタ容器がコンビニに並び、消費者に渡るまでを見通して、ビジネスとして展開させた。
フィンランドとオーストリアの会社との2年がかりのプロジェクトで、廃棄される食用油などを使ったバイオPPを日本とアジアで販売する契約まで取り付けたのは、世界を知る商社マンだからできたこと。バイオPPは、見た目も品質もこれまでの樹脂と全く同じ。従来の工場の設備はそのままで、追加設備なしに弁当容器へ加工できるのだ。さらに、新容器は熱にも強いのでレンジでチンがOK! 消費者にも負担をかけない。バイオPPの活用は無理せず参加できる環境負荷低減活動であると、バイオPPをさらに広めるため他企業にも営業を続けている。
小林さんの思い描く未来は、何気なく手に取った商品がすべて環境に配慮されている世界。買う消費者もうれしい。ビジネスになれば売るほうもうれしい。環境にもうれしい。これは、伊藤忠商事を創業した近江商人の三方よし、「売り手よし、買い手よし、世間よし」の考え方にもかなっている。
海の豊かさを守る海女のゴミ拾いビジネス
本田藍さんは、高校の教員を辞めて「日本海沿岸の海女発祥の地」とされる福岡県宗像市に3年前移り住み、海女として修業を始めたという「宗像のあまちゃん」。まず、彼女が行う伝統の海女漁自体が、昔からSDGsであったことに驚かされる。1回約30秒の素潜りだから大量に獲れないとか、その日に獲る魚介を海女仲間でウニと決めたらサザエは獲らないなど、海の豊かさを守るために、受け継がれる獲り過ぎない知恵。彼女はそれを実践すると同時に、養殖されたアワビの稚貝を買い取って放流も行っている。
そして、海に潜って目につくのが、空き缶やプラスチックなどのゴミ。彼女と漁師仲間は海のゴミ拾い活動をしつつ考えた。いつまでもボランティアの善意に甘えていてはいけないと、ゴミを拾うことがビジネスにできないかと。すなわち、ゴミがどこから来たかなどのデータを海洋ゴミ研究所に買ってもらったり、回収した量を数値化して活動をPRに生かし、魚価に転換したり。ゴミの回収が利益となるならば、ほかの漁師も行うようになる、すると海の環境はさらによくなり魚介が増えるというのだ。本田さんは人と海がバランスよく共存できる世界を願い、目指している。
そして、海に潜って目につくのが、空き缶やプラスチックなどのゴミ。彼女と漁師仲間は海のゴミ拾い活動をしつつ考えた。いつまでもボランティアの善意に甘えていてはいけないと、ゴミを拾うことがビジネスにできないかと。すなわち、ゴミがどこから来たかなどのデータを海洋ゴミ研究所に買ってもらったり、回収した量を数値化して活動をPRに生かし、魚価に転換したり。ゴミの回収が利益となるならば、ほかの漁師も行うようになる、すると海の環境はさらによくなり魚介が増えるというのだ。本田さんは人と海がバランスよく共存できる世界を願い、目指している。
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writer
Equally beautiful編集部
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