リンゴの搾りかすを原料として再利用したバイオレザーを使用
LOVST TOKYOの始まりは、ヴィーガンファッションのセレクトショップ事業だった。アニマルフリー(動物性素材を用いていない)であっても、合成皮革や人工皮革が石油系の樹脂を合成している点から、果たしてそれが本当に環境に優しいと言えるのか。環境問題に配慮されていない商品を目にする度に矛盾を感じ、一つの解決策として辿り着いたのが、動物と地球環境に配慮した「アップルレザー」を用いた商品開発だった。
「アップルレザー」とは、本来、無駄なものとして捨てられてしまうリンゴの搾りかすを原料として再利用、新しい資源を生み出すアップサイクルというアイディアから生まれた、植物由来のバイオレザーだ。また、含有される植物自体が育つ過程で吸収する二酸化炭素の量を考えると、カーボンオフセットの観点からもこれらの素材がベターな選択肢であると言える。
プロジェクトの開始前から既にメディアにも取り上げられ、テレビ番組でも「次世代レザー」として紹介され、持続可能な社会の実現にシフトが進むこの風潮の中で、動物、地球に優しい明るい未来を切り拓いていく理想的な素材として注目を集めた。2021年3月に実施した第一弾のクラウドファンディングでは、廃棄りんご生まれの新素材「アップルレザー」を用いたトートバッグをリリースし、達成率450%を記録。
支援者からのリクエストを受け、第二弾クラウドファンディングでは、優しい未来を背負う「アップルリュック」を販売する。
今回販売する「アップルリュック」には、イタリア北部にある果樹園で開発された「アップルスキン」を採用。使われている廃棄りんごは、りんごジュースを製造する際に出るりんごの搾りかすだ。搾りかすをそのまま捨てずに乾燥させ、パウダー状に分解することで、合成レザーの原料として利用。りんごの繊維を約20〜40%原料として使用することで、従来のヴィーガンレザー(合成皮革や人工皮革)に比べ、石油由来の樹脂の含有率を減らすことに。
また、「アップルリュック」のようなバイオレザーの鞄と天然レザー製の鞄を比較したとき、一つあたり約12,344リットル(62回分のお風呂の水量と同等の水)と、3,881kgのCO2(38万個のサッカーボールにあたる二酸化炭素)を節約できることがわかった(独自調査に基づく)。生産時に使用する水の量やCO2の排出量を大幅に抑えられることでも、より環境に優しい選択肢として国内外で注目されている。
「アップルリュック」は、前作のトートバッグと同様、動物性レザーに劣らないなめらかな手触りが魅力で、超軽量の上に通気性や耐水性にも優れている。水に濡れたらサッと拭くだけでOKだから、雨の日でも安心だ。
さらに、便利な3つのポケットを搭載。内側には13インチのラップトップが収納なポケットを、外側にはスマホがすっぽり入るポケットと、タオルやカードケースをサッと出し入れできるフロントポケット付きで、使い勝手も優れている。
デザインはミニマルで可愛らしいシルエットに仕上げ、カラーはアイボリーとブラックの2色展開。どんなファッションにも合わせやすいのがうれしい。
LOVST TOKYOは、「ヴィーガン」のような新しいライフスタイルの魅力を伝えていくには、まずはローコンテクスト=できるだけシンプルなデザインにこだわり、共通言語として少しでも多くの方に理解してもらうことを目指した表現をしていきたいとしている。
また、販売する全てのバックには、「循環するカバン(Circular Bags Program) 」というプログラムを設け、販売から回収→リメイク→リセール→再投資まで責任を持って取り組むことで、更なる付加価値を創造していくとのこと。
LOVST TOKYOが目指すサステナブルとは、いつまでも愛着をもって使い続けられる製品作りである。また、クラウドファンディングというアプローチは、新しいユーザーに共感を広げ、社会全体の意識の高まりにつながっている。人類の明るい未来のためにさらなる商品開発と今後の販売展開に期待したい。
アップルリュック
サイズ|W:46cm、H:34cm、D12cm、持ち手: 23cm
素材|表生地:アップルスキン、裏地:リサイクルナイロン
購入先URL:https://lovst-tokyo.com/pages/crowdfunding
販売価格|2万4200円
サイズ|W:46cm、H:34cm、D12cm、持ち手: 23cm
素材|表生地:アップルスキン、裏地:リサイクルナイロン
購入先URL:https://lovst-tokyo.com/pages/crowdfunding
販売価格|2万4200円