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花王も採用する、なんどでも“循環”する再生PET「HELIX™」とは

花王も採用する、なんどでも“循環”する再生PET「HELIX™」とは

花王も採用する、なんどでも“循環”する再生PET「HELIX™」とは

JEPLANグループのペットリファインテクノロジー社が製造・販売する再生原料「HELIX™(ヘリックス)」が、花王の化粧品ブランド、50品番以上の容器に採用されている。PETの水平リサイクル率をアップする「HELIX™」の実力とは。

着色や汚れ、不純物を徹底して分解
JEPLANグループは「あらゆるものを循環させる」というミッションのもと、サーキュラーエコノミーの実現を目指している。現在、ペットリファインテクノロジー社と北九州響灘工場の2拠点でPETケミカルリサイクルプラントを運営し、国内外への技術ライセンス事業も推進している企業だ。
化粧品メーカーの花王とJEPLANグループは、花王が推進する水平リサイクルの実現に向けて、リサイクルパートナーとして協力してきた。2021年に化粧品ブランド「TWANY(トワニー)」のボトル容器への採用から始まり、現在では「KANEBO」や「ソフィーナ iP」など複数ブランドに展開が広がっている。
花王が採用を拡げる、分子レベルで再生させたPET「HELIX™」とは
花王で導入が広まっている「HELIX™」は、JEPLANグループ独自のPETケミカルリサイクル技術を活用して製造される素材。「HELIX」という名は英語で「螺旋」を意味し、螺旋のように何度でも循環し続けることを象徴している。
使用済みPETボトルを分子レベルまで分解し、色素や金属などの不純物を除去することで、石油由来のPET樹脂と同等の品質を実現している。
「HELIX™」の原料となるのは、日本国内で回収された使用済みPETボトルだ。PETの分子鎖を分解し、色・汚れ・不純物を分子レベルで取り除く。その後、BHETと呼ばれるモノマーを精製し、これを重合させることでPET樹脂を再生する。
花王が採用を拡げる、分子レベルで再生させたPET「HELIX™」とは
この技術により、通常の洗浄では除去できない汚れや製造時の着色も完全に取り除くことが可能となり、何度でも循環可能な再生原料「HELIX™」が作られるのだ。
「HELIX™」で製造された容器は、石油由来原料で作られた製品と同等の品質を持ちながら、石油由来の製造プロセスと比較してCO₂排出量が削減できるところも特筆すべきポイント。
日本では年間約60万トンのPETボトルが販売されており、これらを循環資源として活用することで、限りある資源の有効利用と環境負荷の低減を両立している。
「HELIX™」はアサヒ飲料でも採用が始まっている。飲料、日用品といった毎日のように使用・消費、そして廃棄されるものに水平リサイクル素材が採用されるとすれば、日本国内のゴミ問題、資源問題の大きな前進になりそうだ。
同グループは今後も国内外のパートナーとの連携を強化し、グループ一丸となってサーキュラーエコノミーを牽引していく方針だという。