「トウモロコシ」と「ヒマ」を由来資源とした環境配慮型素材
1983年に誕生した「TANKER」はPORTERを代表するシリーズ。40周年を迎えたタイミングで「ALL NEW TANKER -何も変わらず、何もかもが変わる-」をコンセプトとして、2024年春より地球環境に配慮した素材を用いたプロダクトにアップデートされる。
PORTERは東レとともに、強くしなやかな100%植物由来ナイロンを開発し、世界で初めて量産化に成功した。新しくTANKERで使用する100%植物由来ナイロン(エコディア®N510)は、「トウモロコシ」と「ヒマ」を由来資源としている。石油などの化石資源を使わず、100%植物由来でつくられており、温室効果ガスの排出量も削減できる特性を持った革新的なナイロンだ。合成繊維の原料は一般的に石油由来であり、資源や地球温暖化問題から、植物由来の素材に注目が集まっている。
東レは、グローバルに活躍する合繊メーカーとして知られ、常に業界をリードする革新的な先端材料の開発・研究を行ってきた。日本で初めてナイロンの事業化を開始した東レでは、70年前から使用している設備とDXを活用した新しい機械・システムが共存している。70年以上受け継ぎ、発展させてきた設備と技術を駆使することで、強くしなやかで、光沢のある100%植物由来ナイロンを生み出すことに成功した。
社会全体でサスティナブルへの関心が高まっているいま、環境になるべく負担をかけない環境配慮型素材の登場はファッション業界にも大きな影響を与えるだろう。