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「服」が「靴」に生まれ変わる、AOKIがリサイクルシューズの販売を開始

「服」が「靴」に生まれ変わる、AOKIがリサイクルシューズの販売を開始

「服」が「靴」に生まれ変わる、AOKIがリサイクルシューズの販売を開始

株式会社AOKIは、下取りで回収したスーツや礼服などのウール製品をリサイクルし、新しくシューズへと生まれ変わった「ウールエコシューズ」の販売を開始した。シューズのアッパー素材の原料に、AOKI店舗で回収したスーツや礼服を使用したサステナブルなアイテムで、透湿防水フィルムや空気循環ソールを採用するなど、実用性にもこだわっている。

スーツからシューズへとリサイクルされた「ウールエコシューズ」
AOKIは、1996年に日本で初めて不要になった衣類を回収する「AOKI ウール・エコ・サイクル®」プロジェクトを、東亜紡織株式会社とスタート。「限りある資源を大切に、有効に使うこと」を使命とし、回収した衣類を車の吸音材といった産業資材などにリサイクルしてきたが、今回初めて「商品」という形に生まれ変わらせることに成功した。スーツからシューズへとリサイクルした商品を「ウールエコシューズ」として新たに展開していくという。
このシューズは、AOKI店舗で回収したスーツ・礼服を再利用したリサイクル糸を使用している。店頭で回収された商品が、反毛工程を経て糸の原料となり、最終的にシューズのアッパー素材へと生まれ変わるのだ。スーツや礼服本来の色味を活かしたブラックのアッパーは、ソールや靴紐もすべてブラックで統一し、スニーカーでありながらシックな印象で、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで履くことが可能な一足に仕上げられている。
また、撥水加工を施し、透湿防水フィルムや空気循環ソールを採用することで、雨の日でも安心して履くことが可能。さらに商品企画スタッフが幾度となく試し履きを繰り返し実用性を高めるなど、強度や履き心地にもこだわったシューズとなっている。
「ウールエコシューズ」が生まれるまで
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「ウールエコシューズ」は、AOKI店舗で回収した衣料品の内、スーツ・礼服(①)を再資源化して作製している。
回収され工場に送られたスーツ・礼服が「ウールエコシューズ」になるまでの工程は以下の通り
②回収したスーツ・礼服を機械で細かく裁断
③裁断した記事を無数の針で梳る(くしけずる)ことで綿状にほぐす
④綿状になった繊維を用いて糸を作製
⑤再生産した糸を生地を用いて、シューズのアッパー素材へ使用
(※数字は画像参照)
また、素材の強度不足を補うためにポリエステルを混紡してあるが、このポリエステルにはリサイクルポリエステルを使用しており、細部まで地球環境に配慮した素材で仕上げた一足である。この「ウールエコシューズ」は全国のAOKI店舗およびAOKI公式オンラインショップにて購入することが可能だ。
AOKIでは、今後も衣類回収の拠点として資源の再利用に努めると同時に、サステナブルな社会の実現に向け、限りある資源を有効的に活用するための商品開発に力を尽すとのことだ。今後スーツや礼服からさらにどのような商品に変化させられるのかが楽しみだ。
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ウールエコシューズ
価格|1万989円
サイズ|S~LL
カラー|黒
writer
Equally beautiful編集部
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