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PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築

PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築

PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築

「地球環境をデザインする」という理念を持つワークスタジオより研究・開発が進められる「PANECO」。世界的に問題となっているファッションロスをリデザインすることで、持続可能な「脱廃棄社会」の構築を目指している。

ファッションと環境の新しい付き合い方、廃棄量の削減とこれからの社会を考える
世界のファッションロスは年間約1億トンと推測されており、衣料としてリユース、リサイクルをするには限界があるため、そのほとんどが未使用のまま焼却処分をされている。
「PANECO」はそんな焼却される運命のファッション廃棄物を、ボードやブロックとしてアップサイクル。美しいインテリアとして人々の生活を豊かにすると共に、廃棄衣類の環境への負荷軽減を実現している。ファッションとインテリアを繋ぐことによって生まれる新しい循環システムだ。
PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築
PANECOの主な原料は廃棄衣料や廃棄繊維で、まるで木材のような加工性を持ち合わせている。強度にも優れており、木材ボードと同様の耐久性で、マットで上質な質感をもつ。手触りは、繊維素材で作られていることもありソフトで優しく、温かみを感じることもできる。さらに、ボードに寿命が来た際は再度PANECOとして水平リサイクルすることが可能で、無駄のない運用を可能としている。
2022年には、グッドデザイン賞にも選ばれており、環境への配慮や汎用性の高さのみならず、そのデザイン性の高さにも注目が集まっている。この、ファッショナブルに美しくアップサイクルすることもPANECOが意識をしているポイントの一つだ。ファッションは人々の生活を豊かにするという目的のもと存在すると考えており、その本来の目的を持続可能な豊かさへ昇華させている。
PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築
PANECOの理念に賛同するブランドとのコラボも多数行われている。2023年4月に行われたme ISSEY MIYAKE「REmeTEX」展示会では、その什器にPANECOのマテリアルが採用された。
PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築
「REmeTEX」とは、me ISSEY MIYAKEの服づくりの過程で出たはぎれを活用し、新たに服を製作するという取り組みであり、PANECOの考え方と親和性も高いブランドである。
ここで使用する什器は、REmeTEXのアイテムと同じように、服の製造工程で出る端きれを中心に回収し、アップサイクルをしている。展示什器としても廃棄衣料を減らし再利用、という双方のコンセプトを、me ISSEY MIYAKEの鮮やかな色合いが混じり合った素材感と共に実現したコラボレーションである。
PANECOが考える「脱廃棄社会」ファッションロスをリデザインして持続可能な社会を構築
また、PANECOのおしゃれ可愛いブロックへのアップサイクルも話題になっている。その名も「nunock by PANECO®」。ブロック型にアップサイクルされたnunockは、さらに創造力を刺激し、遊び心をくすぐりつつ、環境保護とファッションを結びつけていく。「楽しい」と「再生利用の意義」が掛け合わされることでできた新しいプロダクトである。
ファッションとインテリアを繋ぎながら、多くの人々にインスピレーションを与えるPANECOの挑戦は続いていく。
writer
Equally beautiful編集部
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