NEWS

水不足をテクノロジーで解決。スタートアップ企業EFポリマーが水不足に悩む沖縄・南大東村で実証実験開始

水不足をテクノロジーで解決。スタートアップ企業EFポリマーが水不足に悩む沖縄・南大東村で実証実験開始

水不足をテクノロジーで解決。スタートアップ企業EFポリマーが水不足に悩む沖縄・南大東村で実証実験開始

EF ポリマー株式会社が沖縄県南大東村にて、当社製品の実証実験を開始した。農地でEFポリマーを適用することで、干ばつの影響を受ける地域での作物の育成状況を調査し、農業における水不足の課題解決を目指すという

完全に分解される吸水ポリマーで、干ばつから農家を守る
EF Polymer 株式会社は、独自技術により水不足を中心とした世界の環境問題の解決を目指すスタートアップ企業だ。
注目すべきは、これまで廃棄されていたバイオ資源をアップサイクルし、完全生分解性を有する「超吸水性ポリマー」を開発したこと。EF Polymer 株式会社が提案する、「循環型のエコシステム」を通して農業のあり方を一新し、水問題を中心とした世界の環境問題の解決に挑んでいる。
EF Polymer創業者のナラヤン・ガルジャール氏は、インド・ラージャスターン州の人口約300人という小さな農村出身。乾燥地域にある村の土壌は決して作物が育ちやすい環境ではなく、農業を営む両親のもとで幼い頃からその苦労を目の当たりにしてきた。“いつか水不足に悩む両親や村の仲間を助けたい”そんな創業者の純粋な想いから、超吸水性ポリマー「EFポリマー」が生まれた。
EFポリマーは、オレンジの皮など果物の不可食部分を原料とした、100%オーガニックの超吸水性ポリマー(SAP)。EFポリマーを農地に適用すると、土壌の保水力と保肥力を向上させる効果があり、約40%の節水、約20%の肥料の節約に加え、10~15%の収量増加が期待できるという。自然由来のため6ヶ月間効果を持続した後、12ヶ月間かけて土壌で完全生分解性される仕組みになっている。
水不足をテクノロジーで解決。スタートアップ企業EFポリマーが水不足に悩む沖縄・南大東村で実証実験開始
今回の実証実験の地に選ばれた沖縄県南大東村は、沖縄本島の東方に位置する豊かな海に囲まれた離島で、水産業やサトウキビの生産が盛んな地域だ。
2023年初めから6月末において降水量が平年の38%*という記録的な小雨が続いており、農地では干ばつが広がる中、貯水池の水位も下がり、農作物へ十分な水を提供できない状況が続いた。その結果、作物の育成に深刻な影響が出ている。
南大東地域で農家の支援を行う、アグリサポート南大東(株)の協力のもと、島内の約1.2 haの農地にて、EFポリマーを使ったサトウキビ育成に対する効果実証を行なう。植え付けを行ったサトウキビは、2024年の年末から翌年の年初にかけて収穫を行うまでの間、作物の高さ、茎数、直径などを途中経過として確認し、最終的には収穫後に収量への効果を調査する。
水不足をテクノロジーで解決。スタートアップ企業EFポリマーが水不足に悩む沖縄・南大東村で実証実験開始
EF Polymer 株式会社のチーフ・オペレーション・オフィサー(COO)の下地邦拓氏は以下のように述べている。
「水資源が豊富とされる日本においても、昨今の気候変動により干ばつや不安定な雨の影響を受けている地域が増えており、資源の効率的な利用がより一層重要になっています。沖縄県においても農家の方々よりご相談をいただくケースが増えてきました。今回の実証実験を通して、干ばつの影響を受けている農家の方の一助になればと考えています。また、EFポリマーは今後も沖縄県内のみならず、日本全国で同様の課題を抱える農業従事者の方をサポートできるよう取り組んでいきます」
我々が生きるのに欠かすことのできない「食」。気候変動や環境問題により、持続的な食物の確保や安全が脅かされている。EFポリマーはそのような影響下でも、安全な食物を作ることができるキーとなるはずだ。今後の動向に注目したい。
EF Polymer 株式会社
https://ja.efpolymer.com/
writer
Equally beautiful編集部
  • facebook
  • twitter
  • line