持続可能な資源を提供し、脱プラスチックなど環境に配慮した取り組みを強化
近年拡大しているフードデリバリーサービスにより、国内飲食業界ではプラスチックごみ問題への取り組みが重要視されている。日本での使い捨てプラスチックごみの1人あたりの排出量は、年間約32キロと米国に次ぐ世界2位であり、地球温暖化や海洋汚染など環境に悪影響を与える深刻な問題を抱えている状況だ。
日本政府は2019年に「プラスチック資源循環戦略」を策定し、2035年までに使用済みプラスチックを100%再利用する目標を掲げている。フードデリバリーにおけるプラスチック廃棄削減を実現するには、プラスチック製の使い捨て容器や包装材料の使用量削減と回収、リサイクル、バイオマテリアルなどの代替素材の活用が求められている。
フードデリバリーに付属するストローやカトラリーも脱プラスチックが図られており、そもそも購入時にカトラリーの有無を選択できるなど、消費者もサステナブルな社会へ実現のための行動が必要だ。
この度伊藤忠商事は、Belong、Uber Eats Japanとともに国内のフードデリバリー事業における持続可能な社会の実現と環境配慮に対するプロジェクトを始動した。
先ずは、伊藤忠グループで中古スマホ・タブレット端末の流通事業を展開するBelongが、Uber Eatsの国内10万店舗以上の加盟店がサステナブル包装材料を購入できるポータルサイトを開発。業務提携が発表された6月8日より運用を開始した。
さらに、昨年BelongとUber Eatsが構築した中古タブレット端末の回収・再利用プログラムも同ポータルサイト上に集約化され、Belongが取り扱う中古タブレット端末の販売も行う予定としている。
そして伊藤忠商事は、伊藤忠グループ各社や業務提携パートナーが取り扱う環境配慮素材によって作られたフードデリバリー向けの容器や包装材料、店舗向け業務用資材を順次展開していくことを発表。
既に紙袋を販売することが決定しており、他にも、リサイクルPET容器とバージンPETを8:2で利用したリサイクルプラボウルや、PLAなどバイオマス由来のプラスチックを95%利用したプラ容器、木製カトラリーなどが販売予定の候補として挙がっている。
現在、環境保全団体の監修のもと、サステナブル容器包装の調達ガイドラインを策定しており、ガイドラインに則った商品をポータルサイト上で順次販売していく予定だ。
伊藤忠商事は中期経営計画の基本方針として「『SDGs』への貢献・取組強化」を掲げており、伊藤忠商事、Belong、Uber Eatsは協力し、限りある資源の有効利用による持続可能な社会の実現と、環境に配慮した取り組みに貢献することを目指していく。
伊藤忠商事
https://www.itochu.co.jp/ja/
Belong
https://belong.co.jp/
Uber Eats Japan
https://www.uber.com/jp/ja/
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Uber Eats Japan
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