深刻化する世界的な水不足。節水プロダクトで日常生活から自然環境を考える
2021年に世界気象機関（WMO）が発表した試算によると、2050年には世界中で50億人以上が水不足の状態に陥るとされており、約30年後に世界の約半数の人に十分な水が行き届かない状態になると言われている。
DG TAKANOは“世界を節水する”をコンセプトに、最大節水率95％の超節水ノズル「Bubble90」を2009年に開発。「Bubble90」は世界で初めて、無電力で「脈動流」生成を可能にした節水と洗浄力を兼ね備えたノズルだ。水をマシンガンの弾丸のように、水の玉を連続して吐出することにより、一粒一粒の水の玉が汚れにあたり、汚れを押し流す。ごく少量の水でも洗浄力を高めることができ、平均して90％の水の使用量をカットできるのだ。
蛇口の先端に取り付けるだけの簡単設置で、水道の使用量が多い飲食店やスーパーマーケット、病院や公共施設まで様々な業界で利用が可能。その削減効果は年間1億円に上るケースもある。
節水ノズルでレストランチェーン店90％以上のシェアを広げ、海外展開も進めているDG TAKANOは、新たにSDGsのライフスタイルを創るDtoCブランド「meliordesign（メリオールデザイン）」を2023年5月に発表。使うことで人々がエンパワーメントされ、製品を通じて地球環境保護へとつなげていく、という「meliorism」の思想を基にして生まれた。
そのメリオールデザインから新たなプロダクトが登場した。食器洗いが一瞬で終わる、水だけで油汚れまで全て落ちる食器「meliorkitchen（メリオールキッチン）」だ。ナノテクノロジーをつかった特殊な表面改質技術により、汚れと皿の間に水が入り込むことで汚れが浮かび上がり、落ちにくい油の層も洗剤無しで落とせる。洗剤、スポンジ、お湯、食洗器なども不要だ。
メリオールデザインは電気代0、ガス代0、洗剤代0、CO2排出は1/40を目指して、日々の生活から無意識にSDGsや自然環境保護につなげていく。サステナブルな製品で無理なくライフスタイルを変化させ、より便利で豊かな未来の生活へシフトしていきたい。
