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「再生材使用率50%」のチャレンジ。リコーから最先端環境性能を搭載したA3カラー複合機が誕生

「再生材使用率50%」のチャレンジ。リコーから最先端環境性能を搭載したA3カラー複合機が誕生

「再生材使用率50%」のチャレンジ。リコーから最先端環境性能を搭載したA3カラー複合機が誕生

脱炭素社会や循環型社会の実現を全社の重要課題と位置づけ、先進的な環境対応型製品や、スマートエネルギー事業などの環境ソリューションを提供してきたリコーグループ。その主力商品であるデジタルカラー複合機のジャンルで、業務効率化の支援と高い環境性能を実現する最新機種「RICOH IM C6010/C5510/C4510/C3510/C3010/C2510/C2010」を発表した。

協力こそが困難な目標達成へと導いた
近年、働き方の変化や法改正に伴い、注文書や請求書など紙の電子化が推し進められるなか、複合機はアナログとデジタルをシームレスにつなぐ、ワークプレイスの変革を支えるエッジデバイスとなった。
この度、リコーグループより、ユーザーのDXとサステナビリティの両面で価値を提供するA3フルカラー複合機の新製品として、「RICOH IM C6010」「RICOH IM C5510」「RICOH IM C4510」「RICOH IM C3510」「RICOH IM C3010」「RICOH IM C2510」「RICOH IM C2010」の7機種16モデルが発表された。

RICOH IM C6010製品群 リコー複合機 コンセプト動画

本機種の最大の特徴は、50%という再生プラスチック使用率や、高い省エネ性能が実現する環境負荷の軽減により低減された、CFP(カーボンフットプリント)だ。
カーボンフットプリントは、原材料調達、生産、輸送、使用・維持管理、廃棄・リサイクルに至るまでの商品のライフサイクルにおいて発生する環境負荷を測定し、CO2の量として見える化した数値のこと。本製品はこのCFPを、前身機と比べて約27%低減することに成功した。
大幅なCFP低減の要因は主にふたつ。ひとつは、熱で溶かして印字するトナーの融点を12℃下げるなどにより、消費電力を前身機の約50%に抑えた。そしてもうひとつは、石油由来プラスチックの削減、及び業界でも類を見ないほどの高さを誇る、再生プラスチックの使用率である。
再生使用率50%という目標達成は困難を極めたという。達成には回収材使用率が高い再生樹脂材料の供給体制の確立が不可欠だ。樹脂材料メーカーには当初、リコーが目指す樹脂材料がなかった。
そこでリコーの考えに共感する複数の樹脂メーカーとともに、再生樹脂材料の開発を始めるところからスタートした。開発した再生樹脂材料を部品技術や設計部門に評価してもらいながら、安定供給を目指して樹脂材料メーカーと調整を重ねたという。
リコー社内の各部門も協力。材料開発をしながらの部品開発という初の試みだったが、社内の連携と地道な努力によって、今回の最新モデルが完成したのである。
また製品梱包材にもリサイクル可能な紙材料を使用。従来の樹脂製発泡ポリスチレン緩衝材を、古紙を原材料として金型で成型するパルプモールドに切り替えることで、従来の使い捨てのプラスチックの使用量を54%削減することに成功した。

RICOH IM C6010製品群 リコー複合機 サステナビリティ紹介動画

リコーの環境ソリューションのベースにあるのが、創業者の市村清が掲げた「三愛精神」(『人を愛し、国を愛し、勤めを愛す』)だ。オフィスプリンティング商品の環境性能のマーケティングを手がける新井由美氏は、「リコーグループは、三愛精神に基づいて、地球環境にも高い関心を持ち、1994年には循環型社会実現のためのコンセプト「コメットサークル」を制定、1998年には「環境経営」を提唱するなど、業界でも先駆けて環境保全と事業成長の同時実現に取り組んできた。
リコーグループは今後も環境への取り組みや性能を強化することで、これからも循環型社会および脱炭素社会の実現に貢献していくという。
リコーグループ
https://jp.ricoh.com/
writer
Equally beautiful編集部
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