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ソニー独自の新技術。ウォーターサーバーボトルを活用したヘッドホン

ソニー独自の新技術。ウォーターサーバーボトルを活用したヘッドホン

ソニー独自の新技術。ウォーターサーバーボトルを活用したヘッドホン

ソニーが展開する完全ワイヤレス型ヘッドホンLinkBudsシリーズの「LinkBuds S」から、エコを意識した新色「EarthBlue」が11月4日より販売を開始した。この「EarthBlue」は、ソニー独自の新技術でウォーターサーバーボトルから生成した再生樹脂素材を活用しているという。さらに、既発売のLinkBuds Sをふくむ全色の売上の一部を、国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)へ寄付する取り組みも開始。寄付を通じてCIの実施する海洋保護活動を支援する。

2050年までに“環境負荷ゼロ”を目指す。実現に向けたソニーグループの取り組み
ソニーグループは、2050年までに環境負荷ゼロを目指す環境計画「Road to Zero」を2010年に発表。以降、「気候変動」「資源」「化学物質」「生物多様性」の4つの視点にゴールを設定し、「Road to Zero」の達成に向けてさまざまな取り組みを行っている。
LinkBuds Sは、環境配慮の取り組みとしてこれまでも、本体とケースの樹脂素材に工場回収の樹脂を活用した再生プラスチックを使用している。新色の「EarthBlue」では、本体とケースに市場回収したウォーターサーバーボトルから生成した再生素材も活用。デザインは、従来の再生素材と、高い粘性を持つウォーターサーバーボトルから生成の再生素材を配合することで、マーブル模様の風合いになっている。マーブル調の模様はあえて異なるようにし、世界に一つだけのデザインに仕上げたという。
※ヘッドホン本体お呼び充電ケースの外装部品。商品に採用する再生材は変更する可能性があります。
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また、近年、プラスチックの年間生産量が過去50年で約20倍に増大する一方、そのリサイクル量は約9%にとどまっており、海洋プラスチック汚染問題が深刻化していることから、新色を含むLinkBuds S全色の売上の一部を国際環境NGOコンサベーション・インターナショナル(CI)へ寄付し、CIの実施する海洋保護活動を支援する取り組みも始動した。この取り組みでは、「LinkBuds S」 1台の販売につき2ドルが寄付される。
ソニーでは、1990年代初頭から環境活動方針と行動計画を掲げて活動しており、「Road to Zero」を掲げる前から環境を意識した取り組みを進めてきたことがうかがえる。
製品を構成する素材を環境負荷が低いものに変更した際に、品質を保てるかは多くの企業の課題と言える点だが、その度にソニーは惜しみない努力と開発力で環境に配慮した新製品を生み出してきた。また、製品はもちろん、製品を保護する緩衝材にも目を向け、プラスチック包装材の代替素材の開発や、廃材の活用方法、素材の調達先など、多くの課題と向き合っている。
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品質はもちろん、環境への配慮も妥協しないものづくりを続けているソニーグループの、2050年に向けた取り組みに、今後も注目していきたい。
EB 新色「EarthBlue」は名前の通り地球を思わせる深みのある魅力的な青ですが、エコ(グリーン)を思わせる緑ではなく、青に設定された理由あればお聞かせください。
A:売上の一部が海洋保護活動へ寄付されるLinkBuds Sの新色としては、地球を想う色として海洋も想起される青を基調としたカラーにすることで、視覚的にもその価値を感じていただきやすいと考えたためです。
EB ウォーターサーバーボトルの再生プラスチックが採用されているが、開発段階で、ペットボトルなどその他の素材も候補にあったのでしょうか。
A:再生素材を使用した新たなデザイン表現を目指す中で、粘度が高いウォーターサーバーボトルから生成された再生素材に着目し、マーブル柄という表現を実現したという背景があります。その他の素材も検討しましたが、今回は新たなデザイン表現に適した素材としてウォーターサーバーボトルを採用しました。
EB 今後、マーブル模様のサステナブルなアイテムは、その他のプラスチック製品にも用意される予定はあるのでしょうか。
A:具体的な回答は差し控えさせていただきますが、今後も様々な可能性を継続検討してまいります。
ソニー株式会社
https://www.sony.co.jp/
writer
Equally beautiful編集部
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