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地球に優しい「第三のダイヤモンド」は海の底にあった

地球に優しい「第三のダイヤモンド」は海の底にあった

地球に優しい「第三のダイヤモンド」は海の底にあった

土屋鞄製造所と同じハリズリーグループのキュー社は、海底から採取するダイヤモンドの取り扱いを開始した。海底ダイヤモンド(オーシャン・フロア・ダイヤモンド)を使ったオリジナルデザインの婚約指輪など11型を揃え、宝飾店「ブリリアンス・プラス」の東京・銀座店でリリースしている。

地球にも人にも優しいSDGsなオーシャンダイヤモンド
「第三のダイヤモンド」とは、天然、合成に続く、海底で採取する海底ダイヤモンド(オーシャン・フロア・ダイヤモンド、オーシャンダイヤモンド)のことだ。
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鉱山で発掘する一般的なダイヤモンドが雨風で地層ごと川に流され、長い年月をかけて海底に辿り着くため、海で採取することができる。天然ダイヤと物(成分や結晶構造)も輝きも同じで、海底で採取するため採掘による環境破壊が少ない点が特筆すべきポイントだ。
専属のダイバーが少人数で小型ボートで沖に出て、ホースを持ち海に潜り、海の堆積物(海底の砂利や貝殻)をポンプで汲み上げていく。大規模な掘削をしないので、海の生態系を壊さないのだ。そして汲み上げた砂礫(されき)の中から、専門スタッフがダイヤモンドの原石を探し出す工程を踏む。
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昨今では採掘による環境破壊が問題視されており、研究所(ラボ)で育てられる(グロウン)人工ダイヤがエシカル面で評価され、百貨店大手が専門ブランドを立ち上げている。オーシャンダイヤモンドは、その次のムーブメントとして注目が集まっている。
キューは日本企業として初めて、オーシャンダイヤモンドを採取・加工・販売する英国のオーシャン・ダイヤモンド社との取引をスタートさせた。英国・コーンウォールに本社を構えるオーシャン・ダイヤモンド社は、海底ダイヤモンドの“エシカルな輝き”を見出した創業者のロバート・グッデンが2004年に設立。2016年から海底ダイヤモンドを取り扱っている。
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同社は、南アフリカの海で海底ダイヤを採取しており、原産国や採取した海岸地域のトレーサビリティ(生産履歴の追跡)も確保している。また、現地では成人の専門ダイバーを雇用し、海が穏やかな日のみ出航させるなど、労働環境にも配慮しているという。
オーシャンダイヤモンドは環境・雇用・人権にまで目を向けた、SDGsの包括的な達成を目指すエシカルなダイヤモンドなのだ。
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今回リリースされたのは、婚約指輪5型と結婚指輪6型の計11型。「BLOU(ブロウ)」のシリーズ名で展開される。BLOUは、南アフリカの公用語の一つ、アフリカーンス語で青を意味し、海をルーツとしたダイヤモンドを表現している。
エンゲージリングは0.3カラットの海底ダイヤモンドを、マリッジリングは2.5mm幅の指輪に0.03カラット、1.8mm幅の指輪に0.01カラットの海底ダイヤモンドが嵌められている。
エンゲージリングのセンターストーンは、GIA鑑定書の評価項目(4C)に加え、傷や欠けなどがないか、社内の検品基準も満たした、高品質なダイヤモンドのみが用いられている。
いずれのリングも、地金にはリサイクルされた金(K18イエローゴールド)が採用され、精製可能という金の特性を生かしたもの。環境に優しいという海底ダイヤの特性をリング全体でも表現し、「時代を超えて循環するジュエリー」に仕上げられている。
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エンゲージリングには、天然ダイヤと同じく米国宝石学会(GIA)の鑑定書が付くほか、原石の原産国と採取した海岸の地域、GIA鑑定番号の3項目を明記したオーシャン・ダイヤモンド社が発行する証明書が付属する。
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一方、マリッジリングにはオーシャン・ダイヤモンド社の証明書(原産国と海岸の地域の2項目)が付属する。(※マリッジリングはカラット数が小さく天然ダイヤと同じくGIA鑑定は付属しない)
BLOUシリーズ(一例)
ブロウ 01 ソリティア リング 0.3ct(婚約指輪)
価格|49万3900円〜(※2022年11月時点の価格)

ブロウ 02 ソリティア リング 0.3ct(婚約指輪)
価格|45万4700円〜(※2022年11月時点の価格)

ブロウ 02 ダイヤモンド1pcリングシーグラス1.8mm(結婚指輪)
価格|11万7500円〜

ブロウ 02 ダイヤモンド1pcリングシーグラス2.5mm(結婚指輪)
価格|17万8700円〜
BRILLIANCE+(ブリリアンス・プラス)
Tel.0120-978-345
writer
Equally beautiful編集部
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