世界有数の“化学”が浸透した国、日本。化学産業における持続可能性の重要性
昨今、持続可能性は、化学産業においてますます重要性が高まっている。喫緊の課題として重要視されている海洋汚染やプラスチック汚染、生物多様性の喪失、そして地球温暖化は世界共通の課題である。
ISCC(International Sustainability & Carbon Certification)とは、国際持続可能性カーボン認証のこと。世界初のバイオマス、並びにバイオエネルギーの認証制度だ。日本で取得できるのは、EU地域以外が対象となるISCC PLUSで、サプライチェーンの透明性の確保、原材料が持続可能であることの証明になるといったメリットがある。
ISCC PLUSが、環境的・社会的・経済的に持続可能な製品を認証することは、サーキュラーエコノミー、及びバイオエコノミーの実現を後押しする重要な役割を担っているといえる。ISCC認証システムは、梱包、産業上での用途、食品、飼料、バイオエネルギー市場などの化学産業において世界的に利用されているのだ。
日本は世界でも有数の“化学”が幅広く浸透している国だ。本イベントでは、日本のFIT制度(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)に基づいたISCC認証についての見解や、ISCC PLUSの取り組み、マスバランスバイオプラスチック、カーボンクレジット認証などについて理解を深めることができる予定だ。
さらには日本でのSAF(持続可能な航空燃料)に対するISCC認証についての出展も見逃せない。SAFは、航空業界の脱炭素化を進める上で、非常に重要な鍵を握ると注目されている。今回は、SAFの大手製造業者であり、ISCC認証を取得しているNeste社のスピーチも予定されている。
イベントへの参加は、ISCCについて知識を得られる有意義な機会となりそうだ。