環境問題に挑み、進化し続けるファミマの新たな取り組み
地域に密着し、ファミマユーザーと家族のような繋がりを
「あなたと、コンビに、ファミリーマート」でおなじみの、コンビニエンスストアチェーン ファミリーマート、通称「ファミマ」。現在では国内外で約25,000店を展開しており、誰もが利用したことがあるだろう。
ファミマは昨年9月に創立40周年を迎えた。それを記念し、昨年2021年はプロジェクト「40のいいこと!?」が行われ、「もっと美味しく」や、「食の安全・安心、地球にもやさしい」といったキーワードを掲げ、非常に多くの取り組みが実施された。様々なきっかけでさらにファミリーマート店舗に足を運んでもらえるようになる(=ファミマる。)ことを目標として掲げた。
それらの一環として、昨年4月から全国展開が開始されたのが「ファミマフードドライブ」だ。かねてより、ファミマは「ファミマこども食堂」で地域社会の交流促進に取り組んでいたが、コロナ禍によって活動の休止を余儀なくされてしまった。そこで、新たな案としてファミマフードドライブが打ち出された。家庭にある食べきれない食品をファミマ店舗に持っていくことで、地域の自治体やNPOなどの協力パートナーを通じて、支援が必要な方に食品を提供する。地域社会の課題解決とともに食品ロス削減にも貢献する取り組みである。
実施店舗の店頭にファミマフードドライブのロゴマークが掲示された回収BOXを設置。取り組みに賛同した協力パートナーが店舗で預かった食品を回収し、地域で支援が必要な方へ寄贈する。実施店舗は2022年3月現在、全国で1000店舗の大台を超えている。
受付可能な食品は、未開封で破損していないもの、賞味期限まで2か月以上あるもの、そして常温保存が可能なもの。生鮮食品などは寄付することができないが、2022年2月末時点で合計16.9トンの食品が集まった。「ファミマこども食堂」と同じく、地域交流の活性化と、持続可能な社会の実現に大きく貢献する結果になったと言えるだろう。
昨年10月からは、ファミマフードドライブの回収BOXを、海洋プラスチックごみを一部使用したものに変更。ファミマフードドライブの取り組みを通じて、世界的な関心となっている海洋プラスチックごみ問題の啓発活動にも取り組んだ。
それに伴い、ファッションブランド「FACETASM」の創業者として、世界的に活躍するファッションデザイナー 落合宏理氏が、ファミマフードドライブのロゴマークを新たにデザインしリニューアル。
「人が人を思うこと、物を捨てない余らせない、僕らが知っている当たり前だと思うことって、エコという言葉がつくと、きっと難しく考えすぎてしまっていたのかと感じます。地域の人々が持つ優しさがわかるライフスタイルと密接に関わっているファミマだから出来るこのプロジェクトで多くの笑顔が生まれたらデザインで関わった自分としても大変幸せです。」
デザインのコンセプトは、「ファミマを通した、人々の優しさの循環。」。SDGsの17の目標を想起させるカラフルな色遣いや、渦や線をモチーフとしたデザインには、ファミマを通してたくさんの優しさと思いやりが循環していく様子が表現されている。
これからも、ファミリーマートは地域に寄り添い、お客さま一人ひとりと家族のようにつながりながら、地域社会に貢献する姿勢を貫いていき、お客さまが喜ぶような取り組みを推進していくという。