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行き場のない規格外野菜を乾燥野菜にして、生産者の魅力も丸ごと届ける

行き場のない規格外野菜を乾燥野菜にして、生産者の魅力も丸ごと届ける

行き場のない規格外野菜を乾燥野菜にして、生産者の魅力も丸ごと届ける

適正な価格で仕入れるフェアトレードを大切に、長期的な関係を構築して農業の存続に取り組む「OYAOYA」がクラウドファンディングで350%達成した。

おいしい野菜の未来をみんなで耕そう
生産者を知って、もっと味に深みが増す食体験を
形が悪いだけで、味はおいしいのに規格外とされる野菜は1農家あたり全収穫量のうち3割あるといわれ、国内の規格外野菜の廃棄量は274万トンにのぼる。
規格外野菜を流通させるには、直売所、産直EC、加工が一般的。しかし、直売所では他農家との価格競争となり、売り上げは減少傾向。産直ECは出荷作業の手間がかかり農作業がおろそかになるし、加工は規格外野菜が獲れ過ぎた場合には廃棄になってしまう。
OYAOYAは、そうした行き場のない野菜に価値を付けることで、食品ロスの削減と農業の存続に向き合う、京都発の新しい乾燥野菜ブランドである。
なぜ乾燥野菜かというと、野菜は収穫後から鮮度が落ちるが、乾燥加工すれば常温で半年間日持ちがするため、規格外品が多くできたときの廃棄を防ぐことができるから。ユーザにとっても自宅に常備しておけば手軽に食べられるので、野菜不足が補えて健康にもいい。
また、乾燥野菜は水分を抜くため、味がギュッと濃縮。だから、こだわった栽培をしている生産者の野菜を使った乾燥野菜は味わい深く、もちろん香りや色までフレッシュなのだ。
OYAOYAは、乾燥野菜に農家さんの魅力を詰め込み「乾燥野菜を丸ごと味わう5日間」をリリース。2021年12月21日にMakauke公開し350%を達成した。
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今回届くものは、5日分の乾燥野菜5袋(乾燥きゅうり×乾燥しょうが、ラディッシュ、乾燥聖護院大根×乾燥人参、乾燥オクラ、乾燥かぼちゃ)と炊き込みご飯用のレシピ。そして、農家さんストーリーBookだ。
クラウドファンディングの目的には、ユーザからの要望が多かった生産者を知りたいという声に応え、生産者と共に商品化するまでのストーリーを冊子にして届けることがあった。
これを読んで味わえば、味に深みが増す食体験になるはず。ユーザとのコミュニティを築くことで農業を知り、食品ロスの削減と農業の存続に向き合ってもらおうというのだ。
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OYAOYA代表の小島氏は今、京都北部の平均年齢33歳の若手10農家と連携して事業を進めているという。高年齢化が進む農業にとっては希望の光、新しい発想で課題に取り組む彼らを応援したい。その思いはクラウドファンディング達成率の高さから、みんな同じである。
writer
Equally beautiful編集部
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