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北九州発。山号廃棄物由来の再生燃料「再生油bio」

北九州発。山号廃棄物由来の再生燃料「再生油bio」

北九州発。山号廃棄物由来の再生燃料「再生油bio」

株式会社サニックスは、ひびき工場(北九州市)において製造・販売している、産業廃棄物(有機性廃液)由来の再生燃料「再生油Bio(バイオ)」について、北九州エコプレミアムのなかでも特に評価が高い製品として「いち押しエコプレミアム」に選定された。

日本を牽引する工業地域、北九州発のエコに注目
化石燃料の代替となる再生油でカーボンニュートラル
北九州といえば、かつて鉄鋼業などで日本経済成長の牽引的役割を担った四大工業地帯の一つ。その北九州が近年、環境への負荷が低いことを新しい付加価値として捉えた製品や技術、産業活動に力を注ぐエコ工業地域となろうとしている。
北九州市は、市内で生産されている環境配慮型製品や環境負荷低減に寄与するサービスを「北九州エコプレミアム」として選定し、広くPR活動を行うことにより、販売などを支援。これまでも事務関連用品から環境関連技術まで幅広い分野で選定が行われた。
今回「いち押しエコプレミアム」に選定された「再生油Bio」とは、外食チェーン等の飲食店から発生する廃水や汚泥などの産業廃棄物から、ゴミや汚泥分を除去し、油分のみを分離回収することで、化石燃料の代替燃料として利用可能にした再生燃料のこと。
 (1939)
 (1940)
ひびき工場は、産業廃棄物である廃液を脱水し、微生物の力で浄化処理する工場として、2000年に竣工。廃液のみを処理する施設としては国内最大規模で、これまでに237万5千トンの中間処理を行い、海洋汚染防止に取り組んできた(2021年10月現在)。
そんな実績を持つひびき工場が製造した「再生油Bio」は、動植物性由来の油を原料とする、カーボンニュートラルな燃料であるとともに、未利用資源の活用により、都市から発生する産業廃棄物の削減と再資源化の両方を実現。発熱量は重油に近いため、重油の代替燃料として販売されている。
 (1941)
サニックスは、住宅の衛生管理・設備保全から、太陽光発電や産業廃棄物の燃料化および当燃料による発電事業、電力小売まで、多岐にわたる事業を通じて、脱炭素社会ならびに資源循環型社会の実現に貢献している会社。また、スポーツを通じた青少年の健全育成・国際交流にも注力。「次世代へ快適な環境を」という企業理念から生まれる今後の取り組みに注目したい。
writer
Equally beautiful編集部
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