最もサステナブルな食品・えんどう豆使用。牛乳が苦手な人にもおすすめ
「Sproud(スプラウド)」は、スウェーデンのフードテックベンチャーが開発した環境に優しくヘルシーで美味しい植物性ミルク。発売からわずか2年で世界18か国に広まるほど人気急上昇のこの製品が、日本上陸を予定している。環境負荷を考慮して、輸送はカーボンニュートラルでの海上輸送で実施するという。
植物性ミルクは「プラントベースミルク」とも呼ばれ、牛乳と比べてはるかに環境負荷が少ないこと、常温保存が可能で買い置きができる利便性や、コレステロールを含まずヘルシーであるといった理由から選択する人が増えている。また、乳成分を含まないため、乳アレルギーや「牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする…」という人にも安心。
プラントベースの代替乳と言えば、豆乳をはじめ、アーモンドミルク、ココナッツミルク、ライスミルクなど様々あるなか、スプラウドは、プラントベースミートとしては使われるが、まだミルクとしては珍しい「えんどう豆」を採用。
えんどう豆は、栽培に多くの土地や水を必要とせず、土壌に窒素を還元するため使用する窒素肥料が比較的少なくて済むという性質があり、「最もサステナブルな植物性たんぱく資源の一つ」として注目されている。
そんなえんどう豆の中からスプラウドが選んだのは、低糖質&低カロリーで、たんぱく質がとれる「黄えんどう豆」だ。青えんどう豆を食べる日本人にとってはあまり馴染みのない「黄えんどう豆」だが、北欧やインドでは一般的な食材として扱われてきた。主要なアレルゲン(乳・大豆・アーモンド)を含まず、環境負荷が少ないこと、遺伝子組み換え作物を使用している可能性が少ないことから近年注目されている。
素材選択による環境負荷軽減だけでなく、スプラウドは味にもこだわっている。従来の植物性ミルクでは独特の後味、青臭さ、水っぽいなどの問題があった。さらに、コーヒーや紅茶の味とケンカしてしまう、分離してしまう、泡立たないなど幅広いレシピに使いにくい悩みがあった。
そこで、2年の歳月をかけて試作を重ね、ついに牛乳のような口当たり、クセのないニュートラルな味わい、増粘剤不使用で100%植物性なのにクリーミーなテクスチャーを実現。コーヒーの味を圧倒しすぎない味わいはプロのバリスタにも人気があり、美味しいミルクティーも淹れられるので、英国ティーアカデミーの公式パートナーブランドにもなっている。
もちろん、チャイやホットチョコレートにも最適。泡立ち、泡持ちがよく、分離しにくいためラテアートも可能。パスタやスープ、シチューといった温かいレシピ、お菓子作りなど牛乳を使用した場合と同様に使うことができる。
スプラウドは100%ビーガン製品。気候変動対策のための代替品開発と、若者層を中心としたビーガンフードへのニーズが高まっている今の時代にぴったり。プラントベースミルク界におけるえんどう豆革命が起こす、サステナブルで美味しい未来に期待したい。