用語辞典

RE100

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RE100

RE100の正式名称は、Renewable Energy 100%(リニューアブル エナジー 100%)です。これは、企業活動に必要な電力を100%再生可能エネルギーで賄うことを目指す取り組みです。2014年にNGOのクライメイト・グループ(The Climate Group)とカーボン・ディスクロージャー・プロジェクト(CDP)の協力により設立され、国際的なイニシアチブとして展開されています。

■RE100への加盟
RE100に加盟すると、企業は「環境に対して先進的な経営を行っている」という姿勢を内外に示すことができます。RE100の主な加盟条件は以下の通りです
・国際的に名の知られた企業であり、影響力のある企業であること
・電力の100%を再生可能エネルギーで賄う具体的な目標を設定し、その達成時期を明示すること:企業は再生可能エネルギーの使用目標を設定し、その達成時期を具体的に明示する必要があります。
・進捗報告と監査:企業は、CDPのフォーマットに従って進捗報告を行い、その情報は第三者の監査を受ける必要があります。
日本では、2017年にリコーが参加を表明したことを皮切りに、現在(2024年時点)では84社が名を連ねています。一方、中小企業は加盟しづらい条件のため、日本においては中小企業向けに「再エネ100宣言 RE Action」が発足しました。細かな加盟条件は異なりますが、その目的はRE100と同様です。
RE100がもたらす変化
国際的に影響力を持つ企業がRE100を推進・実現していくことで、多くの恩恵がもたらされます。
・再生可能エネルギーの普及促進:企業が再生可能エネルギーの使用を増やすことで、再生可能エネルギー市場を拡大し、技術の進歩とコスト削減を促進します。
・気候変動の緩和:企業が再生可能エネルギーを採用することで、温室効果ガスの排出を削減し、気候変動への影響を軽減します。
・再生可能エネルギー市場の拡大:企業の需要が増加することで、再生可能エネルギーの市場が拡大し、新たな投資や技術開発が促進されます。
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Equally beautiful編集部
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