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アウディが、次世代を牽引するサステナブルなクルマの最適解を披露。「Audi Q4 e-tron Launch Event」リポート

アウディが、次世代を牽引するサステナブルなクルマの最適解を披露。「Audi Q4 e-tron Launch Event」リポート

アウディが、次世代を牽引するサステナブルなクルマの最適解を披露。「Audi Q4 e-tron Launch Event」リポート

今秋、ついに日本本格上陸を果たした、アウディの電動コンパクトSUV「Audi Q4 e-tron」。そのお披露目イベントが、11月17日(木曜)夕方に東京・新豊洲Brilliaランニングスタジアムにて行われました。会場にはシンプル&スマートなアウディらしさが詰まった「Audi Q4 e-tron」が、あらゆる側面からプレゼンテーションされていました。本稿では、アウディ マーケティング本部/池田 マーク 信治さんの話を交えながら、新車の特徴を通じてアウディのサステナブル哲学を読み解いていきます。

合計27箇所にリサイクル素材を使用
アウディは2014年に自社の二酸化炭素排出量を公表した最初のプレミアムカーメーカーとなりました。以降、カーボンニュートラル問題にとどまらず、エコロジカル・フットプリント(=人による生態系リソースの消費量)を減らし、サプライヤーとともに循環経済を推進しています。その集大成として「Audi Q4 e-tron」のインテリアが誕生しました。
「じつはこのクルマには、27箇所にリサイクル素材が採用されています」(アウディ 池田さん)
なんと「Audi Q4 e-tron」では、リサイクルファブリックシートが標準仕様。これまでリサイクルファブリックシートは、オプション仕様でしたので、アウディはさらに一歩踏み込んだリサイクル活用に乗り出しています。ゼロエミッションを実現するEVは、やはりサステナブルな視点で優等生というわけです。
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2025年までにCO2排出量の30%削減を目指しているアウディ。そのために製造工程における再生可能エネルギーを活用することはもちろん、廃棄車両からの一部パーツのアップサイクル、トラック輸送から鉄道輸送への切り替えといった取り組みがすでに行われています。
そしてアウディは、この「Audi Q4 e-tron」で、EVの存在感を一気に加速させるつもりです。
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Audi Q4 e-tron Launch Eventが行われた東京・新豊洲Brilliaランニングスタジアムの様子。普段は陸上アスリートの練習トラックとして活用されているスペースが、この日、アウディによるスタイリッシュな空間に生まれ変わりました。

「私どもで対象ユーザーを限定するつもりはないんですが、より若い家族層に乗ってもらえるといいなと個人的には思っています。将来を担う子どもたちが、サステナビリティという考えに触れるきっかけ、動機づけになるとも考えています」(アウディ 池田さん)
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アウディのデザイン美学を立体化した光のインスタレーション。

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日本におけるヴィーガン・プラントベース調理の第一人者、杉浦仁志氏が、Audi Q4 e-tron Launch Eventのフード&ドリンクを担当。地球環境保護に対するアウディからのメッセージが、食を通じても印象付けられました。

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Audi Q4 e-tronを題材に、4名のアーティストがアートワークを披露。QRコードを読み取り、スマホのなかでアートワークを完成させる参加スタイルのインスタレーションもユニークなものでした!

最先端テックが実現する走る楽しみ、快適スタイル
見た目のコンパクトさに比べて、居住空間が広々としているのが、「Audi Q4 e-tron」の特徴です。電気自動車専用設計のプラットフォームにより、エンジンルームは大幅縮小。これは、このプラットフォームが、設計段階から今後のエンジン搭載を前提としていないことを意味しています。
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コンパクトSUVとは思えぬ広々空間は、電気自動車専用設計のプラットフォームにより完成したもの。フロントノーズが短く、ホイールスペースを長くとっているため、キャビンスペースは格段に広くなりました。特に、後部座席の圧迫感のなさは、コンパクトSUVとは思えないほど。

「緑溢れる郊外へのドライブもオススメですね。グループで、グランピングも良さそうです。EVですから、排気ガスによる環境へのダメージもありません」(アウディ 池田さん)
なるほど、気持ちも晴れやかに、移動時間を楽しめるというわけですね。地球に優しい行動を実感できることも、これからのライフスタイルに不可欠な要素となりそうです。
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ライトデザインにより、個性を演出。こうした遊びゴコロも、アウディらしさです。

もうひとつ特筆すべきは、クルマの“顔”。ライトテクノロジーに力点を置いてきたアウディですが、このクルマでも、量産車両として初めて採用した「デジタルデイタイムランニングライト」が圧倒的な個性を生み出しています。これは、ユーザーが4つのプリセットされた任意のヘッドライトの中から点灯パターンを選択できるという仕様。1台で4つの顔を持ち、その時の気分に合わせて車両の雰囲気を変えられるメリットがあります。
「もちろん見た目だけにとどまらず、機能的にもアップデートされました。ヘッドライトはより明るく、より遠くまで照射して、ドライバーへの快適な視界をもたらします」(アウディ 池田さん)
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ドライバーファーストの技術として注目したいのは「ARヘッドアップディスプレイ」。ナビのインジケーターが直接窓上に映り込みます。※日本では来年以降モデルから搭載。

EVカーのバッテリー問題は、実際に大丈夫?
おそらく多くのドライバーがEVカーに対して抱いている最大の疑念は、バッテリー性能にまつわるアレコレでしょう。ズバリ、単刀直入に池田さんにお聞きしました。
「『Audi Q4 e-tron』は、一充電走行可能距離(WLTPモード)が576km。例えば1回の充電で東京都心から関西までを走行することが可能です」(アウディ 池田さん)
なるほど、このスペックでしたら、内燃機関車とほぼ同等。この航続距離スペックがあれば、余裕を持って移動計画を立てられるはずです。では使用済みバッテリーの二次使用問題についてはどうでしょう? 
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「アウディでは、AUDI AGにてテスト車両に使用された使用済みバッテリーを蓄電池として運用する、“アウディチャージングハブ”という名称の充電ステーションが、すでに登場しています。この蓄電池により、1つのステーションでクルマ6台への同時給電を可能としました。こうしてバッテリーのライフサイクルそのものを延長する取り組みもスタートしています」(アウディ 池田さん)
バッテリー問題についても、プレミアムブランドらしいスマートな解法で取り組みが進んでいるというわけですね。電気自動車に不可欠なバッテリーを最大限活用する具体例が示され、便利で有用なクルマ社会の美しい未来が、いよいよ現実のものとなっていることを確認しました。
「アウディでは、クルマの電動化により、走行中のCO2排出量をゼロとすることはもちろん、製造段階においても生産工場をはじめ、リサイクル素材を多く取り入れるなど、カーボンニュートラル化を進めています。一方で、都市部における車内時間の過ごし方を変えるような提案など、これまで培ってきた技術や経験を活かした先進的な体験を模索しています」(アウディ 池田さん)
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Audi Q4 e-tron Launch Eventでは、俳優・森山未来さんが登壇。20〜30代からの支持を集める森山さんからも、この新たなクルマの魅力が語られました。

アウディは日本において2020年に初の電気自動車モデル「Audi e-tron Sportback」を販売開始して以降、2024 年までに15車種以上のEVリリースを目標に掲げています。そのEV生産拠点のひとつであるブリュッセル工場は、カーボンニュートラルであると認証を受けたプレミアムセグメントで世界初の大量生産拠点となりました。
こうした背景を持つゆえに、アウディのEVは、いま世界に注目されるのでしょう。「進化をカタチにする。」とは、「Audi Q4 e-tron」紹介ホームページの日本語タイトルですが、サステナブルライフに向けた作り手としての積極姿勢が、思想となってモノづくりに生かされていることを実感します。
安定した走り、思い通りの操作フィール、そうしたクルマの性能に対する評価はもちろん、特にEVではより良い未来社会に対してどうコミットしていくのか、メーカーとしての姿勢が問われます。その意味で、「Audi Q4 e-tron」は、アウディが量産モデルとして放った2022年の最適解がフル装備されたモデルと言えそうです。
writer
Equally beautiful編集部
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