生産過程をよりスマートに
AMERICAN HOLICは、毎日を軽やかで豊かにするオトナの日常着をテーマに、スタイリッシュかつ自然体で楽しめるカジュアルスタイルを提案しているブランド。なかでもデニムは、高品質なのに手頃な価格で人気が高く、2016年のブランド誕生時より累計約300万本という主力商品である。昨今の業界を取り巻く状況をふまえ、デニムも製造工程での見直しを行い、ブランド創業時から製造を担っているハップ社との協業で水の削減が実現した。
ハップ社は、環境に優しい素材の開発や生産に積極的に取り組んでいる会社で、サステナブルにエコロジーな取り組みで生産される「アメリカ綿COTTON USA™」をベースにテストを重ね、安心安全で快適な生活を作るための素材COVEROSS®を開発。2017年には光触媒技術を応用することで世界初の快適多機能素材COVEROSS®WIZZARD(カバロス ウィザード)を開発した。
これは、光触媒により、洋服についた汚れや臭いも、水をかけて光に当てるだけで布自体が分解。衣類を清潔に保つセルフクリーニング機能を持ち、消臭効果もあり。また、超吸水性に加え水分の拡散性能が高いため、濡れてもすぐに乾くから汗ジミも軽減。洗濯する回数や洗う時間、使う水の量を減らせるので、日々環境への負荷を減らすことができるというものである。こうしたハップ社の環境に配慮した最新技術は、今後も多くの分野に広く生かされるに違いない。
そもそもデニムの加工には、風合いを出すために何度も洗う工程があり、大量の水を使用する。AMERICAN HOLICの場合、これまでデニム1本の加工につき、約70リットルの水を消費していた。それが、今回のハップ社との協業で、オゾンガスやナノレベルバブルを使用し、先進テクノロジーで水量や薬剤量を約90%減らすことが可能となったのだ。
デニム加工の話でいえば、ポイントともなるヒゲ(しわ)や擦りのデザインを精度高くするために、レーザーデータを向上させることにも注力。レーザー加工を使用することによって、加工時に飛散する粉塵などを抑制することは、生産工程における過酷な手作業を軽減することにつながっている。
今、ヨーロッパでは、サステナビリティに配慮した素材でなければ相手にされなくなり、環境に配慮した加工技術を追求することはもはや当たり前だという。そこで、AMERICAN HOLICでもぜひヨーロッパを基準にした素材や加工技術を、という動きが生まれた。
デニムの加工や洗いの機械メーカーとして定評のある、スペインを拠点とするJeanologia社のEIM(環境影響測定)で、AMERICAN HOLICの製品は認定を受け、この度、デニム製造プロセスが環境に与える影響の少ないことの証明として、EIMのロゴをタグに表示することとなった。
さらに、今回のデニム商品のすべてのファスナーには、YKKを使用。
また、昨年より、一部の商品に使用していたCOTTON USA™やREPREVE®(再生ポリエステル)などの環境に配慮した素材を、今秋冬から全デニム商品に採用し、デニムに付属しているファスナーについても、全ての商品にYKK社のNATULON®を使用していくとしている。
今後もAMERICAN HOLICおよびストライプインターナショナルは、製造工程を常にアップデートし、環境に配慮して作られた原料素材の商品を展開していく予定だ。
AMERICAN HOLIC
発売日|8月上旬より順次発売 ※「STRIPE CLUB」では、一部予約受付中
販売場所|全国のAMERICAN HOLIC各店舗、自社ECサイト「STRIPE CLUB」
販売商品|デニムボトム 全10型、デニムサロペット 1型、デニムブルゾン 2型、デニムワンピース 1型
発売日|8月上旬より順次発売 ※「STRIPE CLUB」では、一部予約受付中
販売場所|全国のAMERICAN HOLIC各店舗、自社ECサイト「STRIPE CLUB」
販売商品|デニムボトム 全10型、デニムサロペット 1型、デニムブルゾン 2型、デニムワンピース 1型